ヒトコト図書館掲示板

髙橋キヌ、28歳独身。月に読む本は150冊以上、本代は常に10万円。ページのあいだに棲んでいます。

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」《 理論編 》

俗に言うエリートではないからか、エリートの動向が気になります。
キヌです。

…という訳で今日は、エリートのトレンド(ややこしいわ)が知れるこの本を。

内容はこんな感じ。
いつもはAmazonから引っ張ってくるのですが、今回はあまりに長かった上、なにが言いたいのか全くわからなかったのでhontoのサイトから引っ張ってきました。

世界的に高名な美術系大学院に幹部候補を送り込むグローバル企業、早朝のギャラリートークに参加している知的専門職の人たち…。
彼らはいったい何を求めているのか?
世界のエリートがなぜ「美意識」を鍛えるのかに迫る。

短くて素敵。
導入としてはこれで十分(※ 個人の感想です)です。

秒単位を生きているであろうエリートたちが、寸暇を惜しんで美術系大学院に行ったり美術館に通っている理由となると…確かに気になりますよね。

英国のロイヤルカレッジオブアート(以下RCA)は、修士号・博士号を授与できる世界で唯一の美術系大学院大学です。2015年のQS世界大学ランキングでは、「アート・デザイン分野の世界第1位に選出されており、資格芸術分野では世界最高の実績と評価を得ている学校と言っていいでしょう。ちなみに、次々と革新的な家電製品を世に送り出しているダイソン社の創業者であるジェームズ・ダイソンはこのRCAでプロダクトデザインを学んでいます。
さて、このRCAが、ここ数年のあいだ、企業向けに意外なビジネスを拡大しつつあるのですが、なんだと思いますか?それはグローバル企業の幹部トレーニングです。

トレンドを大きく括れば「グローバル企業の幹部候補、つまり世界で最も難易度の高い問題の解決を担うことを期待されている人々は、これまでの論理的・理性的スキルに加えて、直感的・感性的スキルの獲得を期待され、またその期待に応えるように、隔離の先鋭的教育機関もプログラムの内容を進化させている」ということになります。

この本のいいところは、
始まって14Pで、この問いの回答をまとめている ところです。
なんというホスピタリティでしょう。
ラストミステリーを異様に引っ張る、◯しぎ発見にも見習っていただきたい。

著者である山口先生に敬意を表して、キヌも内容をまとめますね。

グローバル企業が世界に著名なアートスクールに幹部候補を送り込む、あるいはニューヨークやロンドンの知的専門職が、早朝のギャラリートークに参加するのは虚仮脅しの教養を身につけるためではありません。

これまでのような「分析」「論理」「理性」に軸足をおいた経営、いわば「サイエンス重視の意思決定」では今日のように複雑で不安定な世界においてビジネスの舵取りをすることはできない、ということをよくわかっているからです。 

つ・ま・り ♡

今日のように複雑で不安定① 論理・理性的なアプローチである情報処理スキルが限界に達し、② 全ての市場が「自己実現的消費」へと向かいつつある関係で、③ システムの変化が急すぎてルールの制定が追いつかないな世界では、今までの方法では意思決定できないことがあるからっていうのがファイナルアンサーです!!!

 

うーん、( )の中の情報量の多いこと多いこと。
やっぱり面倒くさがらずに、要素からいっこずつ説明しますね。

 

① 情報処理スキルの限界が露呈しつつある 

コンサルティング」といえば高収入の代名詞ですが、要はそれだけもてはやされているということです。
で、人気が出ることで母数が増えていけば、どうしても差別化は難しくなると。

長いこと、分析的で論理的な情報処理のスキルは、ビジネスパーソンにとって必須のものだとされてきました。しかし、正しく論理的・理性的に情報処理をするということは、「他人と同じ正解を出す」ということでもあるわけですから、必然的に「差別化の消失」という問題を招くことになります。

さらに、処理する対象である世界が複雑になってしまえば、従来のコンサルティングノウハウだけで全てを解決するのは難しくなります。

様々な要素が複雑に絡み合うような世界においては、要素還元主義の論理思考アプローチは機能しません。そこでは全体を直感的に捉える感性と、「真・善・美」が感じられる打ち手を内省的に創出する構想力や想像力が、求められることになります。

 それを補完(あくまで補完ね、ここ大事!)するのが「美意識」ということです。

画期的なイノベーションが起こる過程では、しばしば「論理と理性」を超越するような意思決定、つまり「非論理的」ではなく「超論理的」とでも言えるような意思決定が行われているということです。 

論理や理性で考えてもシロクロのつかない問題については、むしろ「直感」を頼りにしたほうがいい、ということです。 

「理性」や「正しさ」が「合理性」を軸足に意思決定するのに対して、「感性」は「美しさ」や「楽しさ」が意思決定の基準になります。

そういえば、アメリカの企業はそうしているイメージ。

PDCAサイクルをPlan = CEOの役割、Do = COOの役割、Check = CFOの役割と考えてみれば、アート型のCEOが大きなビジョンや夢を描き、クラフト型のCOOがそれを実行計画に落とし込み、サイエンス型のCFOが、その実行のリスクや成果を定量化し、チェックするという構造が見えてきます。

強烈なビジョンを掲げてアートで組織を牽引するトップを、サイエンスやクラフトの面で強みを持つ側近たちが支えてきたという構図です。

経営者に外部からアドバイスをする仕事と聞けば、一般的には経営コンサルタントをまず想起する人が多いと思います。しかし今日、多くの企業経営者はコンサルタントではなく、デザイナーやクリエイターを相談相手に起用しています。

日系企業に勤めている身としては、これが早く日本でもスタンダードになっていただけることを祈るばかりですね。 

経営陣の最も重要な仕事は、経営というゲームの戦略を考える、あるいはゲームのルールを変えるということです。このように難易度の高い営みにおいては「アート、サイエンス、クラフト」の最高度のバランスが求められることになります。

今日の経営にはこのようにはるかに非論理的な要素が複雑に入り混じるようになっているのにも関わらず、日本では未だに過剰なまでに「論理」が求められ「美意識」が軽んじられていると警鐘を鳴らしています。

(以前の日本企業には)戦略など必要なかったのです。だってそうでしょう。レースをしていて、トップグループが先行しているのであれば、同じことをもっと安く、もっと早くできるように工夫して追いつくのが一番シンプルで有効な戦略であり、日本企業はまさにこれをやって高度経済成長を成し遂げたのです。このような社会においては、目指すべきゴールを決め、それをいかに効率よく達成するかを考えるよりも、ただひたすらに頑張ることが求められ、実際にそうすれば結果が出ていたわけです。

サイエンス型が強くなるとコンプライアンス違反のリスクが高まる 

新しいビジョンや戦略も与えないままに、マジメで実直な人たちに高い目標値を課して達成しつづけることを強く求めれば、行き着く先は一つしかありません。イカサマです。

(ビジョンの策定において)重要になってくるのは「理性」ではなく「感性」です。どんなに戦略的に合理的なものであっても、それを耳にした人をワクワクさせ、自分もぜひ参加したいと思わせるような「真・善・美」がなければ、それはビジョンとは言えません。

  

② 世界中の市場が「自己実現的消費」化している

すっごく簡単にいうと、
モノを買うときの理由が「使うから・必要だから」じゃなくて「可愛いから・カッコ良いから(ドヤッ)」 になってきているってことですね。

この枠組み(マズロー欲求五段階説)で考えれば、経済成長に伴う生活水準の上昇によって、商品やサービスに求められる便益は「安全で快適な暮らしをしたい=安全欲求)を満たすものから、徐々に「集団に属したい=帰属欲求」へ、さらに「他者から認められたい=承認欲求」へと進みことになり、最終的には「自分らしい生き方を実現したい=自己承認欲求」へと進展することになります。 

先進国における消費行動が「自己実現のための記号の発信」に他ならないことを明確に指摘したのはフランスの思想家であるジャン・ボードリヤールでしたが、この指摘はもはや先進国においてだけではなく、多くの発展途上国にも当てはまるようになってきています。

人びとはけっしてモノ自体を(その使用価値において)消費することはない。ー理想的な準拠として捉えられた自己の集団への所属を示すために、あるいはより高い地位の集団を目指して自己の所属を示すために、あるいはより高い地位の集団を目指して自己の集団を抜け出すために、人びとは自分を他者と区別する記号として(最も広い意味での)モノを常に操作している。
ジャン・ボードリヤール『消費社会の神話と構造』

オシャレピープルは、スタバでMac使ってる、みたいな感じです。
スタバはもう大衆化した感もあるけどねー

そのブランドを選ぶことで「ああ、あなたはそういう人なのですね」というメッセージが伝わるようなブランドを購入するようになります。

んで、そういう社会では 

すべての消費ビジネスがファッション化しつつあるということです。このような世界においては、企業やリーダーの「美意識」の水準が、企業の競争力を大きく左右することになります。 

人の承認欲求自己実現欲求を刺激するような感性や美意識が重要になります。 

もともと高い「美意識」のある日本人のポテンシャルが高いぞと。 

世界が巨大な「自己実現欲求の市場となるとき、世界的に形成された「日本=美意識の国」というパーセプションは、極めて大きな武器になるはずです。

 

③ システムの変化にルールの制定が追いつかない状況が発生している

一般的によく言われるように、世の中の流れがどんどん早くなってきているよってことですね。
それで急激な変化に、法整備が追いついていないと。

現在のように変化の早い世界においては、ルールの整備はシステムの変化に引きずられる形で、後追いでなされることになります。そのような世界において、クオリティの高い意思決定を継続的にするためには、明文化されたルールや法律だけを拠り所にするのではなく、内在的に「真・善・美」を判断するための「美意識」が求められることになります。

でも今は法律で禁じられていないからって、後でどうなるかなんてわからないじゃないですか。エリートなんてやたらな権力を付与されがちだから尚更ね。

大きな権力を持ち、他社の人生を左右する影響力を持つのがエリートです。そういう立場にある人物だからこそ、「美意識に基づいた自己規範」を身につける必要がある。なぜなら、そのような影響力のある人物こそ、「法律的にはギリギリOK」という一戦とは別の、より普遍的なルールでもって自らの能力を制御しなければならないからです。

そういうときに役にたつのが「美意識」だぞってことですね。

 

 

ふーやっと一息ついた笑
この本には美意識の鍛え方なども載っているのですが…それは実践編として明日ご紹介しますね。

 

 

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リアルタイムの感想は、twitterにあげています。 

現在のコンサルティング会社が成立した流れなど、本当にいい勉強になりました。

グレイヘアコンサルティングアプローチ:
 業界を引退したエキスパート(=クラフト)
 × 人材供給(量・質)が不安定
      ↓
ファクトベースコンサルティングアプローチ:
 情報を論理的に処理できれば素人でも可(=サイエンス)

コンサルティング会社が提供している付加価値を一言でいえば、「経営にサイエンスを持ち込む」ということになります。サイエンスに依拠する以上、その判断の立脚点はどうしても数値にならざるを得ません。

コンサルティング会社が主導して流布させた「全てを数値化して管理する」という一瞬の幻想が浸透した結果

 

この一連の文章、何かで読んだことがあるなと思ったら

私は「デザイン」と「経営」には、本質的な共通点があると思っています。 

一言で言えば「エッセンスをすくいとって、後は切り捨てる」ということです。そのエッセンスを視覚的に表現すればデザインになり、そのエッセンスを文章で表現すればコピーになり、そのエッセンスを経営の文脈で表現すれば戦略ということになります。成果として出来上がる成果物の呼称は異なりますが、知的生産の過程で持ちいる思考の仕方はとてもよく似ているんですね。

「優れた意思決定」の本質というのは、「選択すること」にあるのではなく、「捨てること」すなわり「一見すればどれも優れているように見えるたくさんの案を、まとめて思い切って捨てる」ことにこそあるのです。

なにをしないか決めるのは、なにをするのか決めるのと同じくらい大事だ。会社についてもそうだし、製品についてもそうだ。
スティーブ・ジョブズ 

この本でした。

librarian-kinu.hatenablog.com

Mr. アップルすげえ。
キヌの中ではなんとなくダッフィーも同じイメージです。

アップルという会社の持つ本質的な強みは、ブランドに付随するストーリーと世界観にあると考えています。

外観もテクノロジーも簡単にコピーすることが可能ですが、世界観とストーリーは決してコピーすることができないからです。

世界観とストーリーの形成には高い水準の美意識が求められることになります。

アカウンタビリティとは要するに「言語化できる」ということだ、とはすでに指摘しましたが、忘れてはならないのは、言語化できることは、全てコピーできるということです。

デザインとテクノロジーだけを拠り所にして実現された製品には、悲惨な末路しか待っていません。なぜならデザインとテクノロジーというのは、サイエンスの力によって用意、かつ徹底的にコピーすることが可能だからです。いわゆるリバースエンジニアリングです。

 

本文とはあまり関係がないのですが、キヌが気をつけようと思ったのはこちら。

「測定できないものは管理できない」
ピーター・ドラッガーの名言とされているこちらの言葉についてのヒトコトです。
本当はエドワーズ・デミング博士の言葉で、前後の文脈が抜け落ちているため意味が間違って伝わっています。

It is wrong to suppose that if you can't measure it, you can't manade it - a costly myth.
測定できないものは管理できない、と考えるのは誤りである。これは代償の大きい誤解だ。

オリジナルの文脈から切り出された箴言や名言の多くは、人をミスリードする誤解の元になっていますが、このデミング博士の指摘は、その典型例と言えるものです。 

本の中の言葉を引用しまくって日々のブログを成立させている身としては…ねえ? 

「好きなこと」だけして生きていく。【以前の記事よりパッション成分多め】

以前、ブログに書いたこの本。 

librarian-kinu.hatenablog.com

捨てるために以前の読書ノートを整理していたら、この記事に書いたより多くのヒトコトが目に飛び込んできまして。
せっかくなので、今の気分でセレクトします笑

 

「好きなこと」だけして生きていく。

「好きなこと」だけして生きていく。

 

内容はこんな感じ。

好きなことだけをして生きていく。
「そんなことができたら幸せだなあ…でも、それができるのは、才能や能力がある人だけ。自分には無理」と思っていませんか?
本当は誰でもその人にあった好きなことをして、もっと自由に生きることが可能なのです。もちろん、お金に困ることもありません。

本書では、19年間会社員をやってきて、今はカウンセラーとして、自由と豊かさを得た著者が、誰もがその人なりに「好きなことだけをして生きていく」方法を紹介します。

「“努力=報われる"ではない」「人生は、本当は上りのエスカレーター」「好きなように生きることに罪悪感を感じる必要はない」「やりたくないことをやめる」「人に迷惑をかけたり、嫌われることを恐れない」「好きなことをして生きるためには、〝一番嫌なあること"をする」など、実践できる具体的な方法がつまっています。
あなたも、ガマンがいっぱいの人生から解放されませんか?

 

この本の内容をサクッとまとめるとすれば、
自分はすごい人だから、好きなことだけしていい。
人に嫌われても構わない…っていうか、自分が自分に戻っただけで嫌うような人なら離れてくれたほうがいい。

みたいな。

相変わらずの超訳ですが、キヌの中ではこうやって整理されてるんだもん笑 

 

この部分だけでも、大多数の日本人に激震が走ると思います。

「自分には価値がある」と決めただけ。
価値があるから、好きなことをしてもいいと決めただけ。

自分はすごい人「ということ」にしてしまうのです。
そして、自分はすごい人間だから頑張らない。頑張らなくていい。
人に任せていい。
我慢しない。
好きなことだけしていい。
嫌なことはやめる。

 

なんで激震が走るって、大多数の日本人はこれを読んで「人様に嫌われるのでは…?」って思うからですよね。
安心してください。全力で嫌われますよ。 

好きなことを一番に優先しようと思ったら、「いい人」ぶるのをやめることです。

好きなことをしようと思ったら、人に迷惑をかけて、嫌われる覚悟がいります。

キヌも心屋先生の本読んでからおそらく順調に人様に嫌われていってますけど、その分友達増えましたし。
友達でもない(し、ヘタしたら認識もできないような)人様がキヌをどう思っているかなんてどうでもいいです正直。

 

好きなことっていうのも、履歴書に書ける内容じゃなくて全然オッケーです。

「本当に」好きなものには理由がありません。理由はないけれど、やっぱり好き。

「なぜそんなことをしたいの?」と聞かれたら、
「何となく」「そうしたいから」といいましょう。
それで十分です。
だってあなたの人生なんですから。
自分で選んで自由に生きていいのです。
罪なんてどこにもありません。
罪だと決めている自分がいるだけです。

 

それこそ自分が我慢していることにヒントがあったり。 

何かに腹が立つというのは、ものすごいプレゼントです。
自分が本当にやりたかったこと、好きなことに気づかせてくれるのだから。
あなたが腹を立てていることを思い出してください。
その中にはあなたの「実は大好き」が隠れていませんか?

ちなみにキヌはこれ、「赤ちゃんみたいに自分のわがままを通しても無条件に愛される」でしたから笑

 

せっかくなので、本の中に書いてある「好きなことを見つけるワーク」もご紹介しちゃいますね♡ 

① 一生、お金に困らないとしたら、あなたは何をやりたいですか?
② ほんとは、小さい頃何がしたかったですか?

ちなみにキヌは
① ゆっくりご飯をたべる、美術館・水族館・カフェに行く、旅行する
② 時間を気にしないで本を読む、一人で行動する、オシャレをする 
でした。

ご存知の通り、今は我慢していた分を取り戻すかのように自由にやっています笑

 

 

未来を待っていられないので、これからも「好きなときに好きなこと」をしていきたいと思います♡

ぎゅっと握りしめている「かわいそうな私」を手放す。
未来のために好きなことを我慢しても、未来にそれが手に入るとは限りません。でも今好きなことをすれば、未来も好きなことが手に入る可能性があります。 

 

 

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この教育方針は覚えていたい。
お金持ちの家の人たちは、代々「おまえは素晴らしい」「おまえは頑張らなくても、お金はあるから大丈夫だ」と言い続けています。

 

心屋仁之助先生の本は、他にもたくさん紹介しています。

librarian-kinu.hatenablog.com

librarian-kinu.hatenablog.com

librarian-kinu.hatenablog.com

librarian-kinu.hatenablog.com

librarian-kinu.hatenablog.com

 

武道館にも行っちゃったもんねー♡ 

librarian-kinu.hatenablog.com

 

【読書記録】読書メーターあきらめた(2017年09月分)

9月に読んだ本の数は、123冊(21,184ページ)でした。

もう感想が貼れないことに関しては諦めモードです。
なにかいい方法があったら教えてください。

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そういえば日記を書くのをすっかり失念していたのですが。
上旬にBVLGARIのパーティに行ってきました。 

このメインのお花可愛かったなー

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マロンフレーバーの紅茶も美味しかったので真似したい。

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奥の席で軽食もいただけたのですが、テーブルコーディネートが可愛すぎて……写真を撮りまくりました笑
こういうときにいいカメラのいい画像ほしくなりますね。
誰か撮ってくれないかなー

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ちょこちょこインスタにはあげているので、ご興味あればぜひ。

https://www.instagram.com/p/BZ0p7eYn07w/

色の洪水。お花×染色された羽根…きれいー!#today #diary #beautiful #flower #peacock #bvlgari #party

 

 

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イノセント・デイズ

映画を観るときは、サイト(あらすじとか予告編とか)をくまなくチェックしてハッピーエンドでないものは候補から外します。キヌです。

本はそんなことないんだけどね。 本日紹介するのはこちらの本です。

イノセント・デイズ (新潮文庫)

イノセント・デイズ (新潮文庫)

 

あらすじはこんな感じ。

田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪により、彼女は死刑を宣告された。凶行の背景に何があったのか。産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人など彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がるマスコミ報道の虚妄、そしてあまりにも哀しい真実。幼なじみの弁護士は再審を求めて奔走するが、彼女は……
筆舌に尽くせぬ孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。

もう、あらすじからしてハッピーエンドの香りがしない。

付いていた帯が「読んで三日三晩泣きました」とかで無性に気になって。でも読後感悪そうだなって一回置いて。本屋さんを出る段になったらやっぱり気になって。
さんざん迷ってやっとレジに持って行きました。 

これだけ購入を迷った理由として、「幸乃」という全く同じ名前の親友がいたってこともあります。なんとなく自分に近い人の名前は、絵空事として処理できないのよね。記号としても特殊みたい。

 

結果論なんですけど、各所に身に覚えがありすぎてですね。

 

主人公(章によって視点は変わるけど)の幸乃が
自分の存在理由を、外界との関係性に置いている とかもそうですが

彼女の日記には「必要とされたい」という言葉が散見された。

「あの人にまで見捨てられたら、もう私に生きている価値はありません」
その口調に淀みはなく、言葉の一つ一つに輪郭が伴っている。

「もし本当に私を必要としてくれる人がいるんだとしたら、もうその人に見捨てられるのが怖いんです」

 

自分が犯罪者になる可能性があるのを知っているから、犯罪を犯した(と思われる)人をできるだけ「変な人・おかしな人」として
モンスター加工し、自分から遠い位置に置きたがる とか。

あの日はなにも感じなかったはずの言葉に、なぜか強烈な嫌悪感が湧く。私は何かを決定的にはき違えているのではないだろうか?そんな不安が胸に滲む。

始まった裁判は、あらかじめ決められたレールの上を行くような、やけに乾いたものだった。人の生き死にに立ち会っているという熱がない。あるのは例によって好奇の目だけ。誰もが幸乃を自分とは違う生き物と信じ込んでいる。

人を殺すような人間は、生まれながらにしてそのような残虐性を隠し持っているものなのか。
いくら自問しても答えは出ない。答えは出ないが、考えずにはいられない。あの寒々しい面会室の、アクリル板の向こうとこちらとを隔てるものは何なのか。犯罪者を「自分とは違う生き物」と断じられるのはどうしてか。たまたまいつか雨が降らなかったから、自分たちは平々凡々と生きてこられただけかもしれないのに。

「全然違うかもしれないのにね」と、私は小声でつぶやいた。自分が突拍子もないことを言っているのはわかっていたが、言葉を止められない。
「なんかいかにもだなってさ、私も間違いなくそう思ってたんだ。何も知らないくせに。自分勝手に決めつけて」

 

物語の本筋ではないのですが、この2つが強く心に残りました。今のキヌの、テーマなのかもしれません。 

https://www.instagram.com/p/BZClpBpHxXZ/

この子を殺したのは、わたしたち。 『イノセント・デイズ』早見和真#today #reading #books #ポップもどき

 

 

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描写もリアルで、ぐいぐい引き込まれる作品です。

久しぶりに家族がそろった食卓は、いつになくにぎやかだった。そのにぎやかさが沈黙を拒むためだけに作られたものに思えて、陽子にはうす気味悪く感じられた。

身を守る術のない女にだって、敬介は容赦しない。敬介は深く心の中に押し入ってくる。アメとムチを無自覚に使い分け、人の優しさに平然とつけ込む。そこに悪意はない。悪意がないからタチが悪い。

『拝啓 田中幸乃様ー』から始まる紙切れに、感じるものはなかった。ボロボロに傷ついた心に、新たな傷のつく余地は残っていない。

 

ちなみに解説は辻村深月先生です。解説って読後に読む人がほとんどだと思うのですが、これを読んでからだと最後のシーンの解釈が違ってくると思う。

優しく、人に傷つけられても自分は人を傷つけることはせず、流され、耐えて、いろんなことを飲み込んできた彼女は、ある意味では自分の人生について責任を負うことをずっと避けてきた。こうしたい、という意志を滅多に見せることはなく、ただ、周囲の人間の思いや立場を映して流す。見る人の鏡のようだったかのじょが、最後の最後で自分自身の輪郭を取り戻すのだ。

ずっと自分を消し、幽霊のように実体のなかった彼女が唯一意志を見せ、抗おうとしたその瞬間が、たとえ自分の死を望むためのものだったからといって、それを間違っているなんて誰にも言わせたくない。

せっかくなので少し時間を置いて、読み直そうかなと思っています。 

 

 

読んだ本はこまめにtwitterにあげています。リアルタイムの読書記録が気になる方はこちらもどうぞ。

【買付】なにかと本に縁がある

今週のお題「行ってみたい場所」

今日は、ずっと気になっていたカフェに行ってきました。
再開発したって話題を聞いていたので、一度ゆっくり行ってみたかったのです。

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思いがけず絵本がたくさんあって幸せでした。

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なんだかんだでだいぶ読んでしまった笑
一番印象に残ったのはこの本です。

ケチャップマン

ケチャップマン

 

 

 

なにかと本に縁のある毎日を送っています。
なんでこんなに出会うのかなーと思うときもあるのですが、多分好きだからですよね。
好きだと向こうから集まってくる印象。

 

その後、用事の前に寄った本屋さんで、探していたこちらをゲット。
帰る道すがら読んじゃったけど。 

重版出来! 10 (ビッグコミックス)

重版出来! 10 (ビッグコミックス)

 

 

他に買い付けたのはこちら。今日は漫画だけです。

KとKの未婚関係 (フラワーコミックス)

KとKの未婚関係 (フラワーコミックス)

 
ふしぎの国の有栖川さん 3 (マーガレットコミックスDIGITAL)

ふしぎの国の有栖川さん 3 (マーガレットコミックスDIGITAL)

 
真夜中のオカルト公務員(6) (あすかコミックスDX)

真夜中のオカルト公務員(6) (あすかコミックスDX)

 

読むの楽しみだなー 

 

 

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カフェの位置情報はinstagramでも。 

https://www.instagram.com/p/BaQcgidn8oD/

気になっていたカフェに来たよー#today #diary #happy #hamahouse #hamacho #tokyo #tokyoofficialcameraman #東京オフィシャルカメラマン

【買付】気になったらとりあえず…

気になったそのときがタイミング。キヌです。

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画像はお酒だけど飲酒じゃないよ。
本の買付のタイミングです。

これは今週の水曜日、会食前に購入した分です。
万が一にでも酔ってお店に置いきたりしないよう、カバンにぎゅうぎゅうに詰め込みました。ビジュアルは二の次三の次。

赤のテアトル (Feelコミックス オンブルー)

赤のテアトル (Feelコミックス オンブルー)

 
文春にバレない密会の方法

文春にバレない密会の方法

 
まどろみバーメイド 1巻 (芳文社コミックス)

まどろみバーメイド 1巻 (芳文社コミックス)

 

下の2つは読んだんだけど、すっごいアタリでした。
早くブログでも紹介したいなあ。

 

 

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なめらかなお金がめぐる社会。 あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのか、ということ。

昨日紹介した本の中にこんなヒトコトがあるのですが
最近多いなこの書き出し…

librarian-kinu.hatenablog.com

(バブル世代は)もともと経済的に豊かに生きていたので、限られたものを争って勝ち取るという感覚がありません。
そんな私たちの世代では、シェアの考え方が主流になりつつあります。
つまり「共有」しながら生きていくという手法です。
私たちは、共有の価値観を自然と身につけているという特徴があります。シェアカー、シェアハウス、シェアオフィスなど、自ら所有するよりも、誰かと共有することで、小規模な投資で生きていく方法をすでに確立しています。新しい豊かな暮らし方は、共有の概念が支えているのです。 

正直、目から鱗 でした。
キヌもバブル世代ど真ん中なのですが、シェアには一度失敗(留学したときの冷蔵庫ね!シェア相手の部屋に置いていたせいで、とうとう一回も使えませんでしたのことよ)たことがあるからか、シェアに対してはあんまり乗り気じゃないのです。
シェアするものに対しての熱量は、人によって違うしな…とか思っちゃうんですよね。

 

なのでこの本の内容も、すごく目新しく映りました。 

BASEって家入一真先生のサービスだったんですね。
ウォッチしていた作家さんが服置いてたなーBeletteさんのお洋服、フェティッシュでとっても可愛いので是非チェックしてみてください。

内容はこんな感じ。

「お金がすべて」の社会のその先に。
クラウドファンディング、恩送りの社会。資本主義のアップデートが始まる。
今、家入一真が伝えたい、新しいお金、経済の姿。 

 

「今自分が感じているこの瞬間」を全否定してしまうこと。キヌもよくあります。

「自分ではない誰かになりたい」
「ここではないどこかに行きたい」
そんなふうにたまに思うくらいならいいかもしれないけど、それに自分の人生を振り回されている人たちは、実はたくさんいる。 

人は希望を持つから絶望する。
夢を持つから夢に敗れる。
他人との比較ばかりするから自信を失う。
完璧を目指すから失敗を恐れ、最初の一歩が踏み出せない。
過度に欲しがるから、心の穴が埋まらない。

僕にはそれが、健全な状態だとは思えない。

人生にもっともらしい理由があるとすれば、それは自分が死んだ後に誰かが勝手に後付けしてくれるものだ。

新しいことに挑戦しつづければ、上手くいかないことだってあるし。
それでもがむしゃらに続けていれば、挑戦しはじめた目的を見失って、愕然としてしまうことだってありますよね。

そうやって空回りし続けるのはしんどい。そりゃ現実逃避もしたくなります。

 

この本は
疲れてしまったとき用のシェルターがある世の中になったら、もっと自由に新しいことができるよね って話です。前半は。

その場ですぐに答えが出なくてもいい。何もやる気が起きない時期なんて誰にでもある。そんなときに大切なのは、自分が社会に押しつぶされないための場所だったり、人との関係性だったりといった、いわば「避難場所」を見つけられる世の中であることだし、そういう声をあげられる社会があることだ。

幸せとは何かと考えたら、「自分のやりたいことができる」ということなんじゃないか、と思う。だとすれば「いい社会」とは「各自が勝手に、自分の幸せを追求できる社会」ということになる。つまり、経済的というよりも精神的に持続可能な社会だ。

 

そのひとつの例として、
小さな経済圏の中で個人として生きる という提案をしています。 

消費を煽ろうとするメーカーや小売、マスコミが用意している大きな経済圏を拒否して、自分や地域にとっての幸せを追求する生き方。 

個人の熱意がモノやサービスになったり、応援の気持ちがその人の生活を助けたり、一昔前では信じられなかったような世の中が今、確かにある。

個人や地域レベルで小さなつながりを持ち、支え合っているコミュニティのことを、僕は「小さな経済圏」と呼びたい。小さな経済圏では企業ではなく、個人が活動をする。そして、その個人の大小は関係ない、たとえば50人のフォロワーしかいない人でも、その中の5人がその人の何かに価値を見出してお金を払ってもいいと思えたなら、そこに小さな経済圏が生まれる。

小さい方が小回りもきくし、失敗しても失うものは小さいのですぐに立ち直れるし、違うと思ったら別の方向に歩き出すこともできる。社会が不確実ないまだからこそ、小さいことのメリットが評価されだしたのだ。

よく言われることですが、今は個人ビジネスのハードルが低い時代です。なんでもある程度無料のプラットフォームがありますし。 

 

キヌは未だに会社員なので「従来の大きな経済圏では新しいアイデアのテストよりシステム構築を優先してしまうため、なかなか挑戦・撤退ができない」という箇所には非常に思いあたるところがあります… 

僕は今でも社内で「まずは人力でやろう」とよくいうけど、それはシステムありきで考えてしまうと、かなりの時間とお金が取られてしまうことに由来する。そうやって予算と工数を使ってがっつりしたものを作ってしまうと、「このコストを取り戻さないといけない」というバイアスがかかってしまい、「もしかしたらうまくいかないかも」と思っても、「いや、きっとうまくいくはずだ」と勝手に思いを転換させてしまい、あまりいい方向に進んでいかないことがある。

  

後半は、
挑戦しているときに休める場所がないなら、俺が作ればいいよね? って話。家入先生のこれからのビジョンが主です。

 

人が新しいことに挑戦するには、
からだとこころを休める「居場所」 と 

家入一真先生のいままでの)活動に一貫しているのは、その時代が必要とする居場所を作り続けてきたということ。
それは「人とつながりたい」とか「チャンスが欲しい」とか「寝る場所が欲しい」といった、いろんな欲求レベルを満たすものだ。

居場所とは「おかえり」を言ってもらえるような場所のことであり、その人のことをただ肯定してもらえる場所のことだと思っている。

結局、人がつらい思いをするのは「家か会社(もしくが学校)か」みたいな限られた選択肢の中で、そのいずれもの関係がうまくいかなくなるときだ。

なぜ僕がそういう場所にこだわるかというと、自分を肯定してくれる場所さえあれば、人はチャレンジすることに対する恐れが減るからだ。 

起業をして失敗したとしても戻れる場所があるとうことだ。「最悪あそこに行けばいい」と思えるだけで人は勇気を持てる。 

「それくらいなんとかしろ」と思うより、「それくらいだったらみんあで」という発想のほうが楽しいし、優しい。

この考え方から「月三万で住むところと食べるものとWi-Fi環境と仲間が手に入る」場所を作りたいそうです。まだ構想段階らしいけど。
ベーシックインカムというか、「何があっても最低限ここはなんとかなるから大丈夫」みたいなシステムがあったら確かに環境を変えるの相当、楽になるかもな…

 

自分がやりたいことをやる手段である「選択肢」が条件になってくるというのが新鮮でした。 

人が生きづらさを感じる瞬間というのは、既存の社会にお膳立てされた仕組みや価値規範にフィットしないときに多い。 

働き方や生き方、自己表現の仕方、人とのつながり方などの選択肢が増えれば、世間体や会社の評価、社会のルールのような「外」ばかりに意識を向けてしまうばかりでなく、純粋に自分がやりたいこと、自分が幸せを感じることを追求していくことができるようになるはずだ。

行動を起こすときに言い訳になるような障害がない、なめらかな状態。選択肢を増やすということは突き詰めるとそういう社会のことだ。

 

人が挑戦するための、最低限。
自分だけの幸せを求めて新しい可能性に挑む人の背中を優しく見守りつつ、豊富な選択肢を提示できる社会。

それはもう、すぐそこまで来ているのかもしれません。 

 

 

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この本、対談も充実しているんです。Phaさんのヒトコトが胸に残りました。

やっぱり生きやすい社会って選択肢がたくさんあって流動性があることが大事だと思っていて、働き方はだいぶ流動的になっていますけど、住む場所ってまだ硬直的ですからね。ずっとここにいなきゃいけないってなるとしんどいので、場所をたくさんつくりたいと思っています。

大きな経済圏は大きな経済圏のまま普通に続いていくと思います。でもやっぱり会社とか、ちょっと大きなシステムでは個人の都合がないがしろにされやすくて、人の感情がすりつぶされるようなところがあったりするので、マジョリティーの経済圏で疲れた人のためにもう一つのライフスタイルがある、ということが大事だと思ってます。

 

気になるヒト・モノもたくさんあったので、時間のあるときに掘り下げられたらなーと思っています。
だってもう文字数がやばいことになってる笑

◆ ホームレス小谷さん 

サービス提供者とサービス利用者が双方向で評価をする仕組みをとっているのが特徴。

彼(ホームレス小谷さん)はもともとキングコングの西野さんの家に下宿してた人で、家賃を払わないので西野さんから「お前はホームレス芸人として食っていけ」と言われて追い出された過去を持っている。それ以来、ネット上で自分を1日50円で売り出す方法で、各地を転々としているのだが、人気殺到でなんと3ヶ月先まで「注文」が入っているそうだ。
飛び込んでくる以来内容は引越しの手伝いとか、話し相手になってくれるとか、畑仕事とか本当にバラバラだ。
ただし、交通費と食費は別々というのがミソで、仕事を依頼した人からすると、50円で大の大人をこき使うのは申し訳ない気持ちになるのか、毎日美味しい料理がふるまわれるそうだ。ホームレスになってからむしろ体重も日に日に増えているとか。日本各地を旅できて、ご当地の料理とお酒を堪能できて、日本中に住むところがある。
結果的にホームレスになったほうがいい生活をしている。
そしてそれを可能にしているのは彼の信用力だ。 

 「お金を稼ぐことができないのなら、評価を稼げばいい」という選択肢が存在することを彼は体現してくれている。

 

◆ 熊谷晋一郎さん

難病を抱えて車椅子生活を余儀なくされている熊谷晋一郎さんってお医者さんがいて、彼が言っていたことなんですけど、「本当の自立っていうのは一人で生きていくことじゃなくて、いざというときに助けてくれる人を見つけることなんだよ」と。 

 

◆ アメリカのレモネード(家財保険会社)

通常、顧客から集めた保険料から保険金を支払った余剰金は、保険会社の利益になりますよね。でもレモネードではその余剰金を貧困問題や病児問題などの社会的課題に寄付する仕組みになっています。
どんな領域に寄付をするのかはユーザーが選ぶことができるので、それぞれの領域を選んだヒトたちでグループが作られる。するとお互い協力して保険料を下げようとするインセンティブが働くんです。

 

クラウドファンディング、アート系活動されている方には本当にオススメです。
この本にもそう書いてあります(これ以降はこの本の紹介です)。

librarian-kinu.hatenablog.com

クラウドファンディングで支援してくださった方へのリターン(お礼の品)に、絵を1枚でも描けば昨日よりも画力がつくし、なにより世の中に自分の作品が残る。 

もちろん、こういうプラットフォームが自分で作れるよっていう人にとってはビジネスとしてもいいかも。

「客ではあるけれど、制作にも少しタッチしていますよ。いや、むしろ制作にタッチしているからこそ、熱心な客なんですよ」という、ラジオでいうところの”ハガキ職人”のような、僕はその人たちのことを「セカンドクリエイター」と勝手に呼んじゃってる。

ブロガーとか?youtuberやinstagrammerもそうだよね。
キヌは買ったことしかないのですが、ミンネとかで作ったものを売っている人もそうかな。 

セカンドクリエイターに刺さるコンテンツとは何か?それは、こちらはハードだけを作って、「ソフトを作ってください」というものだと思う。 

セカンドクリエイター時代に必要なのは、丁寧な外枠作りと、ソフト作りを委ねる勇気じゃないのかな。

これからのセカンドクリエイター時代に提供すべきものは、この”作る”という娯楽だと思う。

次世代のエンタメの形は「その先の解放をキチンと準備してあげた上で、お客さんに苦労させられる外枠を作ること」だと思う。つまりマイナスをデザインすることだと思う。

んで、そのプラットフォームを用意するときは、
自主的に考えて行動しなければいけない「めんどくさいところ」を意図的に用意する
というか。
そういえば、さとうみつろう先生も宮本佳実先生もファンが自主的に講演会やファンミーティング開催している印象。

作るのはネット上じゃなくもいいしね。
キヌの知り合いでもD◯A勤めのガチムチお兄さんが週末だけなんちゃってバーテンダーやってますし。

全国各地に数多ある廃れた商店街で、一番最後まで生き残るのはスナックで、理由は魚屋さんや肉屋さんのようにコンテンツを売っているのではなく、そこで過ごす時間や体験を売っているから。

国民全員が情報を発信できるようになったセカンドクリエイター自体に求められるのは、「待ち合わせ場所」だ。

そこにいる全員が演者で、全員がお客さんになってしまうスナックこそが、今、一番新しいエンタメではないだろうか?