ヒトコト図書館掲示板

髙橋キヌ、28歳独身。月に読む本は150冊以上、本代は常に10万円。ページのあいだに棲んでいます。

どろぼうのどろぼん

母によるとキヌは2歳から本が好きで、読めもしないうちからじーっと眺めていたそうです。そのときに読んだ本は今でも大体覚えているから不思議。

そう考えると、幼少期に触れる本はできれば選んであげたいですよね。

ちなみにお子さんが「これがいい!」と言って自主的に選んできた本は、自分の好みに合わなくてもできれば借りて&買ってあげてください。私の妹が好きな本は、当時スーパーの片隅で売られていたポケモンのミニ絵本ですが、彼女は今でもこれを大事にしています。

 

ちなみにキヌは独身なので子どもはいませんが、児童書は大好きなので個人的に買付てます。

本日はこちらの作品をご紹介。

どろぼうのどろぼん (福音館創作童話シリーズ)

どろぼうのどろぼん (福音館創作童話シリーズ)

 

あらすじはこんな感じ。

チョコレートやクッキーの缶に入れといわれても困りますけれど。でもそれが家だったらどこへだって入れますよ……。どろぼんはどんな鍵だって開けてしまう。どろぼんは「もの」の声を聞くことができる。どろぼんは絶対に捕まらない。それどころか、いままで千回もどろぼうをしているけれど、ケイサツに追いかけられたことだって一度もない。子どもにしては歳をとりすぎているけれど、おじいさんにしては若すぎる。背はのっぽでもなくちびでもない。がっしりしているように見えるけど、服によってはほっそりして見える。どろぼんは、いつも何かと何かの中間にいて、だれにも印象を残さない。どろぼんはどろぼうの天才だった。これは、ぼくが、どろぼんから聞いた話。今まで盗んできたもののこと。その「もの」たちのあげる声のこと。持ち主たちにまつわること。そして、絶対に捕まらないはずのどろぼんが、あの雨の日の午後、どうしてぼくに捕まったのか。

 

作者の斎藤倫先生は詩人の方なので、使われている言葉がとっても素敵。文字を頭の中で再生していると、とっても心地いいのです。

 

そして、主人公であるどろぼんのこの能力によって

ぼくに聞こえる、ものの声は、決まってる。
持ちぬしが、あったことさえおぼえてもいないもの。なくなっても気づきもしないもの。そして、持ちぬしのところから消えてしまいたい、と、願っているもの。自分たちが、なくなったほうが、持ちぬしにとっていいと気づいてしまったもの。

ものに対する姿勢を学べる本でもあります。

 

キヌがぐさりとしたヒトコトはこんな感じです。

もしひとりでも気に入ったひとがいてくれたら、それはがらくたなんかじゃないんだ。 

ものっていうのはね、なんの役にも立たないように見えても、そこにあるっていうそれだけで、なにかの役に立っていることもあるんだよ。 

「声が聞こえたらいいな、と思うほど、だいじにしているものがないんですね、なんだかかわいそう」

 

自分がどんどん大人になって
最初は小さなアクセサリーケース1つに収まっていた自分の持ちものが、どんどんどんどん増えていって。
大事にできてないものが、沢山ある。

 

この本を読むまではただ単に掃除のスキルの問題だなと思っていたのですが、この本を読んでからは、自分のものにきちんと向き合ってなかったなと反省しました。 

 

ものを買うときにはこのヒトコトを思い出して

お母さん、ものにも、親はいるの。ー
つくったひとはいるけど、機械でつくられたものもたくさんあるから、それが親とはいえないかもね。ものの、親は、そのものを、たいせつにしてくれるひとなんじゃないかしら。

そのものを大切にできるのか、面倒を見れる(メンテナンスできる)のか、「親」になれるのか…一度立ち止まって、考えられるようになりました。

 

持ちぬしに聞こえなくなってしまったものたちの声、きっとそれが、そのひとを心のどこかでしばっている。
どろぼんは、それをぬすみだすことでそのひとを自由にしてしまうのかもしれない。 

ペンケースの中がカラーペンでパンパンのあなたにも
ついつい新しい参考書を買ってしまうあなたにも
鏡台の前に年代物のアイシャドウが積み重なっているあなたにも。

オススメの1冊です。

 

 

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ちなみに同名の漫画家さん(斉藤倫先生)がいらっしゃいます。こちらの作品も素敵なので是非。

路地裏しっぽ診療所 1 (マーガレットコミックス)

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