ヒトコト図書館掲示板

髙橋キヌ、28歳独身。月に読む本は150冊以上、本代は常に10万円。ページのあいだに棲んでいます。

終わらない歌

青春はもう霞の彼方、キヌです。

もう油断すると大学生くらいの子に対しても いいねぇ、若いねぇ青春だねぇ! と肩を叩きたくなっちゃう。うざいオッサンポジションまっしぐらです。

そうなってしまったらやることは、定期的にリアルな青春時代のヒリヒリ感を思い出すこと。

 

…という訳で、本日はこちらの本をご紹介します。 

終わらない歌 (実業之日本社文庫)

終わらない歌 (実業之日本社文庫)

 

あらすじはこんな感じ。

「覚えてる? 今、あのときの未来だよ」

高校二年の春、卒業生を送る会の合唱で、未来への願いを託した調べに心を通わせあったクラスメイト。御木元玲、原千夏、中溝早希、佐々木ひかり、里中佳子、東条あや。三年の月日が流れ、少女たちは二十歳になった。

玲は音大の声楽科に進んだが、自分の歌に価値を見いだせなくて、もがいている。

劇団でミュージカル女優をめざす千夏が舞台の真ん中に立てる日は、もう少し先みたいだ……。

ぐるぐる、ぐるぐる。道に迷っている彼女たちを待つのは、どんな明日なんだろう――。小説誌「紡」で発表された四編(「シオンの娘」「スライダーズ・ミックス」「バームクーヘン、ふたたび」「Joy to the world」)に、福井のタウン誌連載「コスモス」、そして、書き下ろし「終わらない歌」の全六編を収録。傑作『よろこびの歌』待望の続編! 

 

キヌが気になったのはこんなヒトコトです。

いずれにせよ、もうすぐはっきりする。順位をつけられ社会に押し出される。

「早希、前置きが長いのは自信がない証拠」 

ちょっとめずらしいことをしようとしている人には、どこにいたって誰かが何かを言いたがる。

「自分が貪欲だってことをしっかり意識して、指の先まで貪欲になって、欲しいものをしっかりつかんでおいで」

ひとの数だけある世界。ひとりずつ、ひとつずつ世界はあるのだ。

夢も、希望も、前向きなだけのものではない。それがあるから苦しい。でも、それなしではやっていけない。 

クラスという狭い場所でさえいちばんになれない。

 

痛い、痛い、しみる。 

そうだった、大学生時代ってそうだった。大人たちの「モラトリアムでいいね!」って言葉に口の端だけ上げて答えつつ、本当はいつも不安だった。

世界が広がった代わりに、自分の立ち位置がよく見えて。自分以外の人は全員成功しているように見えて。納得していないのに、社会への階段を一段一段登らなきゃいけなくって。

 

特にこれとか、身に覚えがありすぎて怖い。

がんばれ、といわれて育った。ぎりぎりまでがんばれ。努力もしないうちから自分には何もできないと思っている人のことをなまぬるいと思ってしまう。何もできなくてもそれでいいと思っていて、いざというときには誰かが助けてくれると思っていて。その白砂糖みたいな甘さに身震いが出る。

キヌは(ほんとつい最近まで)「こんなに頑張ってるのに」っていっつも思っていました。自意識の塊だった。

本当はほめてほしかっただけなのに。あのとき素直に「ほめてほしい」って言えてたら、どんなに気が楽だったんだろう…

 

 

ほらね?ぜんぜん羨ましくない(笑)

 

時間が経った思い出は、映画のようなものです。いい部分だけつないであるから、編集のときカットされた部分に気付けない。

青春には、青さならではのえぐみやにがみがつきものなのに。そこにはスポットライトが当たらない。

 

もし、あなたがこう思っているとしたら 

「あの頃」が私を圧迫している。浸食し、蝕んでいる。折り合いを付けたはずの過去なのに、何かにつけて思い出してしまう。もしもあの頃こうだったら、と想像することで、「あの頃」 がことさらに強調されていく。あの頃の輝きは捏造されて増長し、あの頃以降の人生は影となる。

ちょっとだけ、脳内映画館から出てみませんか?

あなたが生きている今の現実も、十分ドラマチックで素敵なんだから。

 

 

 

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