ヒトコト図書館掲示板

髙橋キヌ、28歳独身。月に読む本は150冊以上、本代は常に10万円。ページのあいだに棲んでいます。

夢を与える

なぜか、知り合いに「女優業」が4人くらいいます。キヌです。

小中高大とクラスにいたので特段不思議だとは思ってなかったんですけどね。

今考えてみれば、一般の学校(堀越とかではない、むしろ中高は芸能活動禁止だった)に通っていたのに、芸能界に身を置いている人がいつも身近にいるって結構特殊だったのかも。なんだったんだろう。

 

という訳で、綿矢りさ先生作品の中で一番好きなこの本をご紹介します。 

夢を与える (河出文庫)

夢を与える (河出文庫)

 

あらすじはこんな感じ。

幼い頃からチャイルドモデルをしていた美しく健やかな少女・夕子。中学入学と同時に大手芸能事務所に入った夕子は、母親の念願どおり、ついにブレイクする。連ドラ、CM、CDデビュー…急速に人気が高まるなか、夕子は深夜番組で観た無名のダンサーに恋をする。だがそれは、悲劇の始まりだった。夕子の栄光と失墜の果てを描く、芥川賞受賞第一作。

 

芸能界という生存競争の激しい世界に翻弄される、1人の女の子のお話です。

 

芸能界という華やかな世界に身を置きながらも、その世界からいつか見捨てられるのではないかという不安をじりじりと感じている…

そんな場面がとても印象的でした。

焼けつく不安、心の奥底に居座る日安がいつも生活のそこかしこにじめついた口を開けている。

礼儀正しくないといつか見放されるという恐怖もあった。

使い捨てられるのは、こわい。

普通の会社員をしていても思いますよね。

キヌもそうです。

直属の上司が定年退職2年前に早期退職を打診されているのを見て 「あんなに会社に貢献しているひとでも、会社がその都度決めた用意したものさしで容赦無く切られるんだな…」と暗澹たる気持ちになりましたし。

自分のいる世界からいつか見捨てられるのではないかという、誰でも一度は感じる不安がとてもリアルで胸がひりひりしました。

 

ストーリー自体も面白いです。

ヘルタースケルター』好きなあなた、そしてお仕事をしている大人なあなたにおススメです。

芸能界(というかテレビ、見ないから)に全く興味がないキヌでも、自分のお仕事にリンクさせながら読めたから。

 

 

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キヌがお仕事のときによく思い出しているヒトコトも引用しておきます。胸にささる。

舞い上がってしまい、周りが見えなくなっている人

彼らの周りには照明つきの嘘つき鏡がぐるりと張り巡らされていて、その世界からもう戻ってこられない。

数字を気にしすぎると、たとえ中身がともなっていなくても、数字だけ伸ばせばいいという考えになる。

変なジェットコースターに乗ったまま降りられない。

 

綿矢りさ先生の本は他にもご紹介しています。

librarian-kinu.hatenablog.com

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