もうひとつのブログ経由で、「今の気持ちにぴったりな本を紹介する」という仕事をしています。キヌです。
こっちのブログの更新が楽しすぎて、ぜんぜん更新していない…なんとかせんとこれ。
この間、「登場人物が濃厚、かつ軽く読めるもの!」というリクエストにお答えして紹介したのがこの本。
あらすじはこんな感じです。
「ほっこり」を愛する和子は、お気に入りの雑貨を並べたカフェを開くのが夢。代官山のフリマでひと目惚れしたクマのあみぐるみを買って帰ると、なんとクマには殉職した刑事の魂が宿っていた!事件の捜査中、崖から落ちて死んだのだという。かわいいあみぐるみからオヤジ刑事の魂を追い出すため、和子は、いやいや真相究明に乗り出す!珍妙なコンビが軽快なテンポでお届けする爽快エンタテインメント。
ちなみにこれ、ドラマ化もされています。
キヌ自身も「話題のドラマの原作!」っていう、書店員さんの手作りPOPに惹かれて購入しました。
主人公の和子ちゃんはオシャレな生活に憧れる埼玉女子。
それと目があった瞬間、「この子はうちの子」そう思った。和子にとってその気持ちは絶対で、銀行の預金残高がマイナスになるのが、クレジットカードリボ払いが気が遠くなるほど先まで続こうが、ゆらがない。
和子ちゃんの買い物感、キヌも覚えがあります。ときめきには抗えないよね。まあ、預金残高がマイナスになったりリボ払いにしたりはしないけど…
自分の好きなものだけに囲まれたほっこり生活を謳歌する和子ちゃん。
ところが、ひとめぼれしたあみぐるみに熱血刑事の魂が「憑いて」いたことからストーリーが展開していきます。
「なにがポジティブかつ自然体だ。誰だって、年とりゃ自然体でいるしかなくなるんだよ。自分の存在意義で悩んでるジジババがいるか?いいねえだろ。それは、お前ら若いもんの仕事だ。手を抜いて生きるな。もっと苦しめ。もがけ。自分を否定しろ」
「いいじゃねえか。ただのシミじゃない。人助けの結果、名誉の負傷だ。人間、生きていればどのみちまっさらってわけにはいかない。だったら納得できるシミ、誇りに思い思えるキズを作れ。そうすりゃ人にどう思われようと、胸を張って生きられる」
◯岡修造ばりの体育会系刑事に出会い、和子ちゃんの人生がどんどん変わっていくところは必見です。
私はそういうのありだと思う。杏ちゃんのパパに会って、そう思えるようになったの。訳わかんなくても、意味がなくても、とりあえず与えられた目の前の無我夢中でやる。大切な人に対して、誇れる自分でいられるように頑張るの。それだって、人とつながったり向き合ったりすることだと思う。
2巻も読んだので、明日またご紹介しますね。
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この作品のキヌ的見どころは、何といっても軽快&長文のセリフ回し。
「ひどい。私、ヤンキーが大嫌いなのに。シャコタンとか特攻服とか見ると、貧血起こしそうになるのに。センスの番外地。モードの墓場。日本の恥部」
出家して尼寺、洗礼受けて修道院。
無闇にため息をつくな。二酸化炭素が増える。地球に優しくないぞ。
汗かきで脂足で水虫って、どこまで親父なんですか。その上ハゲデブで説教好きってカード揃いすぎ。オヤジのロイヤルストレートフラッシュ。
こういうセリフをしゃべれるようになりたいです。ほんと。
加藤実秋先生の作品は下記でも紹介しています。
ドラマ化もされたおススメ作品はこちら。