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ヒトコト図書館掲示板

髙橋キヌ、28歳独身。月に読む本は150冊以上、本代は常に10万円。ページのあいだに棲んでいます。

女装して、一年間暮らしてみました。

今週はお題にそってご紹介しています。

今週のお題「2017年にやりたいこと」

 

最後はこちらです。

女装して、一年間暮らしてみました。

女装して、一年間暮らしてみました。

 

内容はこんな感じ。

この本は、もとテレビ番組・映画プロデューサーとして名をはせた著者が、一年間女装をするという「実験」をして暮らしてみたドキュメンタリーです。
きっかけはなんと、一足のストッキングでした。
「モモヒキは暑すぎるけれど、なにもはかないと風邪をひく」という切実な理由から、デパートでストッキングを買ってはいてみたところ……「女性の世界には、こんなにいいものがあるのか!」と思ったところから、この生活は始まります。

そうはいっても、単なるオモシロ本とあなどることなかれ。
著者は、女装をすることによって生まれた心の変化(男性の役割から解放されるって、なんて自由なんだろう)、これまで縛られていた心(完璧に男らしくいなくては、人から愛されない)、女性として生きる大変さ(電車内でチカンにあう)、女性アンテナの発見(男でいるときには見えなかった世界が見える)などを体験し、考察し、男と女の違いを説明しようと奮闘します。
初めての化粧、初めての女子会、初めての婦人科検診、妻へのカミングアウトなどを経てたどりついた、心の中の足かせをはずす方法とは? 「性」の真実とは?

自分ではなかなか経験できない新しい世界を知ることができる、貴重な一冊。

 

簡単にまとめると
防寒対策のために女性もののストッキングを履いてみたことから、1年間「女性として」生きてみた男性のドキュメンタリー本です。

 

女性として生まれ、女性の格好をして長いキヌは、ザイデル先生の体当たりの女性装体験がとても新鮮でした。

なんていうか…わかんなかったらググれよとは思わないでもないけど。女性として生まれた段階で、周囲の女性から女性装の手ほどきを受けてきたせいか、キヌはこういった不自由をあんまり感じたことはありませんでした。まあ、化粧は最初の1年くらいひっどい出来だったな笑

帰宅してすぐ、果物ナイフを取り出し、ストッキングのパッケージの角の隙間に差し込んだ。そして破る。袋は開いたが、ナイフの先にひっかかってストッキングも破れてしまった。数千メートル分のデニールがだいなしだ!
そのときになって初めて気づいた。袋は粘着式になっていて、手で簡単に開けられることに。
たくさん買っておいてよかった。

エリカからペースト状の化粧品(たぶんメイクアップベースのこと)をもらっていたが、それはほぼ透明だった。それなら、アクリル絵具を混ぜればいいんじゃないか!水で薄めるときれいな色になる。ちょうどいい感じの肌色ができあがった。ぎこちない手つきでブラシを握り、顔に塗り広げる。
愚かな試みだった。湿っているうちは肌の色とうまくマッチしていたが、乾燥したらヒビが入り、見るも無残な結果になった。

まだ完全に女性になりきっていない自分が恥ずかしかったので、建物の陰から陰を渡り歩いた。

婦人服を着るとワクワクしてくる。それだけだよ。なんか、自分がより完全になれる気がして。丸いケーキがあるだよ。で、その一部が切り取られている。それがおれなんだよ。その欠けた部分を取り戻したいんだ。再び完全になるために。僕は好きなときに、好きなように、強くもなり、弱くもなりたいのだ。軟弱さも、いわば新しい自由の一部なのだから。

 

ザイデル先生が女性装を始めたときの周りの反応もまた…ね。気になる方はぜひ読んで&良かったら女性装を始めてみてください。

キヌは既に女性装はしてしまっているので、何かしら「自分の殻」ー自分の中で凝り固まっている常識を捨てることをしたいと思っています。

人が、あるいは社会が何かを「普通」とみなすと、それが絶対的な基準となり、基準にそぐわないものを攻撃しはじめるのだ。全体主義とも呼べる状態だ。普通とみなされる範囲内にないものはすべて締め出され、差別の対象となる。そうして、社会は柔軟さを失っていく。

 

 

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ちなみに帯付きだとこんな感じで、ちょっと買いづらいです笑 

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帯なしだとAmazonにも載っている表紙ですね。

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んで、完全にネタバレなのですが…カバーとったらこう。

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…すっげえ美人!!!

なんか、こういう表現はアレだってわかってるんですけど、痴漢に遭ったのも納得の美しさ。脚なんかスーパーモデルみたい。

表紙にプラスされているのは、トップスとボトムス(スカート)、カツラにメイクだけなので、ファッションが「女性の記号」としていかに必要不可欠であるかを感じました。

男性は目立つことが禁止されている生き物だ。目立とう、人目につこうとは思っても、それをする勇気もない。意を決して人と違うことをすると、”脱線”とみなされる。
だからこそ、能力や業績を通じて人と違う自分をアピールしようとする。

ふだん着も例外ではない。破れたジーンズや色あせたミリタリーパンツで冒険家を演出するか、ロゴ入りのゴルフウエアやテニスシューズ、サッカー靴で、スポーツマンのイメージを前面にだすかの二通りだけ。いずれの場合も、強調されるのは能力の高さだ。

女性は違う。女性は服装で個性を表現する。一人ひとり、異なった格好をしている。想像力豊かに色や形を組み合わせ、ときと場所に合わせて体の強調具合や肌の露出度を調整するのだ。

 

女性装に興味のある方にはこちらもおススメです。 

librarian-kinu.hatenablog.com

 

日本は欧米に比べて、女性装には寛容なのかもしれません。

librarian-kinu.hatenablog.com

 

ちなみにキヌは人工乳房ビジネスに興味あり。ちょっと調べてみたい。

「乳首は着脱式です。たくさんの乳首を買って、その日の気分や服によって取り替える人も多いですよ」 

店をオープンしたのは三年前、と彼女は話してくれた。そして三年間で、お客様カードの数は七万枚にまでふくれ上がったそうだ。インターネットを使って、全世界を相手に商売している。注文が多いのはアラブ諸国やアメリカ、チベットや南米諸国からも問い合わせがある。シリコン製の人工乳房やランジェリー、あるいは婦人服を購入する顧客のほとんどは男性だそうだ。七万人の男が女性の格好をして、往来を埋め尽くしている様子を思い浮かべた。まさに革命だ。

エリカが店を開くきっかけは、ある企業のパーティだった。パーティの余興にプレゼントとして人工乳首が用意されていた。しかし、五◯◯個あった乳首の大半が余ってしまった。他の人が見ている手前、パーティ客のほとんどが手を出せずにいたからだ。
エリカは余った乳首を持って帰り、インターネットオークションに出品した。するとどうだ、あっという間に売り切れてしまった。購入者のプロフィールを見て、彼女は驚いた。ほぼ全員が男性だったからだ。 

 

女性装をしてから感じた、現代の男性的ぶっちゃけトークも書かれていて、これはこれで興味深かったです。

(全体の九◯%の)男の目は女性の体を行ったり来たり。脚、胸、唇。止まることはない。最終的にはいつも同じ疑問。ベッドに誘うか、誘わないか。自分に子供がいるとか、結婚してるとか、そいんなことはどうでもいい。

『誰にも言うなよ』と言いながら友情の接着剤として浮気話をする。

女性を強引にリードしながら、足元にふかふかのカーペットを広げてくれる強さとやさしさを兼ね揃えた人物を男に求めてはいけない。そんな重圧、あと子は耐え切れない。だから息抜きが必要になる。浮気は圧力を逃がすためのガス抜きだと思う。男女の関係が根本的に間違っている証拠なんだ。

このへんは、この本に近いものがあるかも。

librarian-kinu.hatenablog.com