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ヒトコト図書館掲示板

髙橋キヌ、28歳独身。月に読む本は150冊以上、本代は常に10万円。ページのあいだに棲んでいます。

彼女の家計簿

小説

古いハガキやポストカード……ひとが書いたものを見るのが好きです。キヌです。

ひとが手で書いたものって、そのときに書き手が感じていた感情や周りを取り巻いていた時間の切れ端がそのまま遺されている気がするんですよね。

 

今日はそんな、手書きのものにまつわる本を。

彼女の家計簿 (光文社文庫)

彼女の家計簿 (光文社文庫)

 

あらすじはこんな感じ。

その家に遺されていたのは、日々の暮らしが記された家計簿。そこには「男と駆け落ちして心中した女」の秘密が隠されていた。

 

幼い母を捨てて男と駆け落ちした祖母。
母親に捨てられたことで心を閉ざしてしまった母。
不倫の末にシングルマザーとして生きることを選んだ里里(りり)。

祖母の遺した家計簿が、〈いま〉の時代を生きる母と里里の運命を変えていく。

 

…まとめたらそんな感じになるんでしょうか。

 

過去に傷を持つ女性たち(実はもうひとりいます)が、自分の過去の傷と向き合い、それを乗り越えていく様子が描かれています。

あたしは受けとめきれるのだろうか、彼女のすべてを。

 

過去に全く傷のないひとなんて、たぶんいなくて。
直視するのがつらいから見ないふりをしているだけ。


でもそうしていると、自分の中で、傷の存在感だけが大きくなっていくんです。成長した自分にとっては、大した傷じゃないかもしれないのに。

自分の抱えている傷と向き合ったとき、〈いま〉にきちんと集中できるようになるのかもしれません。

 

キヌにも古傷はたくさんあるので、時間を見つけて向き合っていこうと思います。

 

いまはいなくても、いつか誰かがわかってくれるだろう。
そんな時代が、きっと来る。

 

 

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このへんもぐさっと来ました。子供いないけど。

「あんまり感情的に叱っちゃだめようって」

「ううん。それだけじゃないの。あんまり叱っちゃだめよう、そんなに叱ると、会えなくなったときに後悔する、って」

「ねえ、考えたこと、ない?もしも子供がいなくなったら。会えなくなったら。それもひどく叱ったり、きついことを言ったあと、別れ別れになったら……私はあれから何度も考えた。それは体が震えるほどの恐怖だった。もちろん、子供を叱らないわけにはいかない。けれど、私はなにかあっても悔いのないように接することを気を付けるようになった。それは加寿さんのおかげよ」

 

原田ひ香先生の本は、こちらもご紹介しています。 

librarian-kinu.hatenablog.com

 

キヌの家計簿、公開しています。よろしければぜひ。

librarian-kinu.hatenablog.com