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ヒトコト図書館掲示板

髙橋キヌ、28歳独身。月に読む本は150冊以上、本代は常に10万円。ページのあいだに棲んでいます。

銀のくじゃく

キヌには読んでみたい本がたくさんあるのですが、中には一般の書店にはもう流通していない本もあります。

この本も、書評を読んでからずっと気になっていたのですがなかなか手に入らず、たまたま立ち寄った古本屋さんで見つけました。

童話集 銀のくじゃく (ちくま文庫)

童話集 銀のくじゃく (ちくま文庫)

 

Kindle版ではあるのか…真剣に電子版を検討しそう…

あらすじはこちら。

美しいもの、はるかなものにあこがれる人の心を、幻想的な物語にしたてた四篇と、愛らしい三つの短篇を収めた、安房直子の童話集。小学校上級から。

 

昔の児童書(初版は1975年)は特に使われている言葉が美しくて、読んでいてとても楽しいです。

霧にまぎれて、足音もたてず、まるで、くらやみの切れはしのように、この男は、やってきたのです。

声まで銀色なの。

ゆらりと。大きく。あざやかに。

グラスの中には、あわだつ緑色の飲み物が、なみなみとつがれていました。それは、夏がグラスの中に閉じ込められて、ひそかに息づいているような感じでした。

目をつぶると、それは、星のきらめく音に思われました。星たちは、きらきらと光りながらふりこぼれてくるのです。あとからあとから、まるで、小さな銀の花びらのように……。

 

大人になってから読むと、ちょっとぞくっとする部分もあるけどね。このへんとか『世にも奇妙な物語』の題材になりそうだなーと思いながら読みました。

火の中には、熊の楽園がある
そいつを見つけた奴は果報者
きえない火ならなおのこと
はいれた奴は果報者
しかし二度とはもどれない

こうして千代は、昼間は、たましいのぬけた人のようになって働き、夜は、あまい夢のとりこになって、暮らしたのでした。

 

図書館(もしくは電子書籍)では読めると思うので、神秘的で美しい世界が気になった方はぜひ探して読んでみてください。

 

 

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キヌの名前は「絹糸」から来ています。そのせいか糸に関するヒトコトがやけに心に残りました。

日の光より上等の金の糸、月の光よりしなやかな銀の糸

糸はどれもこれも、つややかで、さえた色をしていました。まるで、虹をほぐして、草の上にばらまいたような……。