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ヒトコト図書館掲示板

髙橋キヌ、28歳独身。月に読む本は150冊以上、本代は常に10万円。ページのあいだに棲んでいます。

凍りついた香り

先月末は「小川洋子先生フェア」でした。キヌの中で。

たまに、1人の先生の本を飽きるまで読んでいくという 奇行 行動に出ます。 

 

今週の後半は、そんなフェアの期間中に読んでいた本をご紹介します。

凍りついた香り (幻冬舎文庫)

凍りついた香り (幻冬舎文庫)

 

あらすじはこんな感じ。

今でも彼の指先が、耳の後ろの小さな窪みに触れた瞬間を覚えている。まずいつもの手つきでびんの蓋を開けた。それから一滴の香水で人差し指を濡らし、もう片方の手で髪をかき上げ、私の身体で一番温かい場所に触れた―。孔雀の羽根、記憶の泉、調香師、数学の問題…いくつかのキーワードから死者をたずねる謎解きが始まる。

 

最近、読んだ本の感想を3行くらいでまとめるということをやっている(じゃないと忘れる)ので、この本の内容もキヌの言葉で纏め直しますね。

 

一緒に暮らしはじめてちょうど1年。そんな記念日をささやかにお祝いしたその翌日、突然恋人が自殺してしまった涼子。彼女は彼の密やかに持っていた「自分の知らない」側面、彼の遺したかけらをたどる旅に出る。

 

って、感じの話です。

これだけだと伝わらないし、ヒトコトを紹介しても混乱するしっていうね。でもご紹介します。

「孔雀は記憶を司る神の使いなんだ」

「静けさが何より大事なんです。匂いをかぎ分けようとする時、人は誰でも自分が抱えている広大な記憶の世界へさ迷い出て行きます。過去の世界に音はないんです。夢が無音なのと同じです。その時道標になるのはただ一つ、記憶だけです」

「すべてはあらかじめ、決められているんです。あなたが何かを為したとしても、為さなかったとしても、その決定を覆すことはできません」
「決定?」
「そうです」
「じゃあ一体、私に何ができるんでしょう」
「記憶するだけです。あなたを形作っているものは、記憶なのです」

「過去はそこなわれません。決定されたことが覆せないのと同じように、誰かが勝手にいじることなんてできません。そうやって記憶は保存されてゆきます。たとえその人が死んだあとでも」

 

……ね?笑 

そういえばこの本を読んでいて小学生のころ、ミイラの作り方に非常に興味を持っていたことを思い出しました。だって鼻の穴から棒をつっこんで脳みそ全部取り出すとか、ほんとどんな超技術よ。

 

この本を手に取ったひとだけに、小川洋子先生ワールドは開かれるのかもしれません。 キヌが紹介した物語の切れはし…ヒトコトを読んでぞくっときたあなたには、自信を持っておススメします。

 

 

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ただ1つ残念なのは、キヌにもっと算数(数学ですらない)の素養があったらもっと楽しめるのになっていうね。 

彼には計算するという概念がなかった。あの人にとって数字は風景のようなものだった。