ヒトコト図書館掲示板

髙橋キヌ、28歳独身。月に読む本は150冊以上、本代は常に10万円。ページのあいだに棲んでいます。

琥珀のまたたき

大掃除のいいところは、探していた本が見つかることですね!(いつもちゃんと掃除すれば済む話

 

この本も、大掃除中に出てきた本です。

珍しく書店でブックカバーをかけてもらったせいなのか、かなり発見が遅れました。めずらしく発売当初(しかもハードカバー)に購入したはずなのに… 

琥珀のまたたき

琥珀のまたたき

 

キヌはこの本の裏表紙が好きなんですけど、見事に出てないので(あたりまえだ)書店で探してみてください。

あらすじはこんな感じ(今回は少々加筆しました

一番下の妹を亡くした三きょうだいは、ママと一緒に、パパが残した古い別荘に移り住む。そこで彼らはオパール琥珀・瑪瑙という新しい名前を手に入れる。閉ざされた家のなか、三人だけで独自に編み出した遊びに興じるうちに、琥珀の左目にある異変が生じる。それはやがて、亡き妹と家族を不思議なかたちで結びつけるのだが…。

 

これはキヌの加筆が上手くいっていないんじゃなくて(まあそれもあるかもだけどさ)。本当にこういうお話なんです。

小川洋子先生のファンタジー特有の、ひっそりと秘密めいた感じ。

ひんやりとした光沢に包まれている眼球

「たとえ道端で踏みつけにされた、片方の手袋についてだって、礼儀正しく語れる。誰もが気づかない物語を朗読できるんだ」

一瞬の展覧会

何者でもない自分が、特別な誰かに一瞬だけ間違われることで、不思議と体が軽くなった。

「ロバのカバンなら安心できるよ。綺麗なものは、壊れやすいと決まっている」

「出られたのなら、そこからまた戻って来られる」

「もうそこが、暗闇の底よ」

 

読み終わって、少し時間が経過した今も、小さくて奇妙な服に身を包んだ3人きょうだいが目に浮かびます。

小さいけど完成された、歪な世界。

 

終始不思議なままの、とても静かな小説でした。

 

 

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本編とはあまり関係がないのですが、このヒトコトが妙に胸に残りました。

「別に気にしなくていいんだよ。今、目の前で売れなくたって、商売はぐるぐるつながり合っているからね。いつか思いも寄らない形でお返しが来るものなんだ」