ヒトコト図書館掲示板

髙橋キヌ、28歳独身。月に読む本は150冊以上、本代は常に10万円。ページのあいだに棲んでいます。

猫を抱いて象と泳ぐ

ぷよぷよ、トランプ、人生ゲーム……キヌは「ゲーム」というものを、一切やりません。なぜかって びっくりするほど弱い から。 

キヌが小学生の頃は「ポケモン」全盛期で、我が子がハブられるのを心配した母からhはゲームボーイ(懐かしい響き!)を買い与えられていましたが、今でもよく覚えてるもの……

 

ゲーム本体と一緒に、攻略本買った の。

そして、それに書いてある通りの最短ルートでゲームを進めていきました。ワクワク感まるでなし。

 

だからか、ゲーム(特に頭脳戦)には憧れがあります。という訳で本日はこの本を。

1月のフェア時に読んでました実は。

猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)

猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)

 

あらすじはこんな感じ。

「大きくなること、それは悲劇である」。この箴言を胸に十一歳の身体のまま成長を止めた少年は、からくり人形を操りチェスを指すリトル・アリョーヒンとなる。盤面の海に無限の可能性を見出す彼は、いつしか「盤下の詩人」として奇跡のような棋譜を生み出す。静謐にして美しい、小川ワールドの到達点を示す傑作。

 

キヌが自分の記憶をもとに再構成するとしたらこんな感じでしょうか。

エレベーターに乗れず帰国できなかったインディラ、壁の隙間から抜け出せなくなってしまったミイラ、回送バスからクレーンで吊り上げられたマスター

友だちから『大きくなることは悲劇である』というメッセージを受け取った少年は、十一歳で成長をとめてしまう。やがて、その身体の特性を活かし、からくり人形を操ってチェスを指すようになる彼を待ち受ける運命はー。

 

まあ、あらすじを含めた物語は、読んだ人の頭の中で構成されればいいからいいんだけどね笑

せっかくなので、ゲームが苦手なキヌでもいいなあと思ったチェスの魅力を語ったヒトコトをいくつかご紹介しますね。

グランドマスターたちは、素晴らしいチェスを指して、そのご褒美をもらう。それは当然のことだ。万丈に映し出される絵、浮かびあがる詩、響き渡る音に観客は皆拍手喝采を送り、自分たちの感動の何分の一かでも形にしてプレゼントしたいと思う。それがお金だ。分かるかい?

「うん、それは仕方ないよ。計算上、チェスの可能な棋譜の数は十の一二三乗あるんだ。宇宙を構成する粒子の数より多いと言われているよ」

「じゃあチェスをするっていうのは、あの星を一個一個旅して歩くようなものなのね、きっと」

口のある者が口を開けば自分のことばかり。自分、自分、自分、一番大事なのはいつだって自分だ。しかし、チェスに自分など必要ないのだよ。チェス盤に現れ出ることは、人間の言葉では説明不可能。愚かな口で自分について語るなんて、せっかくのチェス盤に落書きをするようなものだ」

 

ね、美しいでしょう?

ゲーム恐怖症のキヌでさえもちょっと、チェスはやってみたくなりました。

できれば今度は、最短ルートひたすら進むっていうやりかたじゃなくて、道草からも自分で何かを学んだり感じ取れる、自分の道をあたためていくやりかたで。

 

 

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本編とは関係なく刺さったミイラのセリフ。

材質のもの珍しさだけで人目を引こうなんて、安直すぎるわ。