ヒトコト図書館掲示板

髙橋キヌ、28歳独身。月に読む本は150冊以上、本代は常に10万円。ページのあいだに棲んでいます。

居酒屋ぼったくり

今日も今日とて、クローゼットの積読本をもくもくと読んでいます。去年の年末から優先的に読み始めてやっと、あと一山になりました。

一時期は、本がパンパンに入りすぎて開かなかったからね。クローゼットの扉。

 

今日はそんな積読本から、こちらをご紹介します。

居酒屋ぼったくり

居酒屋ぼったくり

 

「あんなに話題になったのにまだ読んでなかったの?」っていう皆様からの無言の視線が超痛い。いや買ったんですよ発刊当初に。

そして積みました。積んでしまいました。

 

あらすじはこんな感じ。

東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある―旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、待望の書籍化!全国の銘酒情報、簡単なつまみの作り方も満載

 

実はキヌも東京の下町に住んでいるので、こんな居酒屋あったらそりゃ通うわ…と思いながら読みました。

実家だから近所にあったら行かないけど。キヌの中で、外食するなら家から3駅以上遠いとこ!っていう、全然論理的でない基準があります。

 

だって美人の女将とこんな小粋な会話ができるんですよ?!

「ぼったくってないぞ」
「あれ?そうですか?お客さんの財布、厚いですねえ〜」

一も二もなく通うわ(キッパリ 

 

ところどころ紹介される美味しいもののレシピももちろんなのですが

酢飯に(フライパンで煎った)胡麻と大場の千切りをたっぷり交ぜ込んで、その上に小袋の鰻のタレも交ぜる。
最後に崩れないようにそっと鰻を入れて軽く合わせた。
食べる時はお皿に盛り分けて、上から卵と焼き海苔をたっくさん。

『流水で晒してあら熱が取れるまでは、決して手を入れないのよ。手の油が素麺に映ってしまうからね。でもあら熱が取れたら、しっかり水の中で揉んでね。じゃないと麺のこしが出ないの』

ニラをざくざく切って。キムチを少々。量を控えたのは、胃が重い、と言った要への配慮だ。肉も豚バラ肉ではなく消化によさそうな鶏の挽き肉に替えて卵を絡める。軽めに塩胡椒で味をつけて、茹で上がった素麺と一緒にフライパンにじゃーっと流した。焼きたての熱々を格子状に切って、コチジャンを少し溶いたポン酢といっしょに渡す。 

その料理を食べた人たちがそれぞれの幸せを手に入れていて、いいお話ばかりでした。

 

この本にもあるのですが

食べ物ってなにかしら想い出の付箋(タグ)が付いてる気がするんだよ。

 

食べ物の記憶って、それを食べた場の記憶とセットなんですよね。

どこでだれと、どんな気持ちで食べたのか。その記憶を何回でも、食べ物を食べることで思い出すことができる。

キヌの幼少期のバイブル『ぽっかぽか』にも「思い出の食卓」とかなんとかいうタイトルでそんな話がありました。

 

キヌにもそんな料理があるなあと思い出しました。

残念ながら作り手はもうこの世には亡く、全く同じ味を食べるのは少し難しいのですが、母の記憶を総動員して作ってもらおうと思っています。

「いいんですよ、下手でもなんでも。自分で作らなくていい食事はそれだけで星三つです」

 

…ちょっとは手伝おうかな。

 

 

読者登録やコメント、いつもありがとうございます♡

 

応援クリック、いつも励まされてます♡

 

 

個人的にへえーと思ったのが、食のこんな豆知識。

大吟醸用に)削り取った米粉は漬け物用の糠や飼料、お菓子の材料、珍しいところでは道路に描かれる標識ようの白ペンキに使われています。

大吟醸を作るときに、お米をかなり削るって聞いてなんてもったいないって思っていたのですが、それはそれで活用するところがあったんだなあと。

蘊蓄を聞きながら食べるのは好きではないのですが、こういうことを知るともっと楽しく食べられる気がするのです。