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ヒトコト図書館掲示板

髙橋キヌ、28歳独身。月に読む本は150冊以上、本代は常に10万円。ページのあいだに棲んでいます。

王妃の帰還

何回か書いているかもですが、キヌは中高一貫の女子校出身なので、女子校もの(なんか嫌だなこのまとめ方)を見るといろんな意味で心が泡立ちます。 

王妃の帰還 (実業之日本社文庫)

王妃の帰還 (実業之日本社文庫)

 

この本を読んだときもそうでした。

内容はこんな感じ。

私立女子校中等部二年生の範子は、地味ながらも気の合う仲間と平和に過ごしていた。ところが、公開裁判の末にクラスのトップから陥落した滝沢さん(=王妃)を迎え入れると、グループの調和は崩壊!
範子たちは穏やかな日常を取り戻すために、ある計画を企てるが…。
傷つきやすくてわがままで―。
みんながプリンセスだった時代を鮮烈に描き出すガールズ小説!

 

キヌが学生の頃からクラス内のヒエラルキーって厳然とあった気がしますね。仲良い子同士で自然と固まって、似たペア同士でグループを組んで。で、自分たちのステイタスに応じたヒエラルキーにグループごと配される、そんなイメージでした。

 

これは、クラスのトップから陥落した滝沢さんをとっさにかばって、受け入れることになってしまった最下層グループの子たちのお話です。

(給食は)友達のいない子にとっては過酷なシステムだ。お弁当であれば一人屋上で食べることも可能かもしれないが、給食のトレーを持って教室を出ることは許されないのだ。誰にも相手にされていないころが、クラスメイトだけではなく先生にまでばれてしまう。

こっちは十四歳の女の子なのだ。一人は怖いし、悪目立ちはしたくない。笑われることを考えただけで、体が熱くなってしまう。これが私なの、と胸を張れるだけの個性も主張もない。足りない自分を補い合うために仲良しで固まることをどうして悪いことのように言うのだろう。

 

入学したばかりの頃「お手洗い一緒にいこ?」って言われて戦慄した記憶がありますが、あのときってどうして一人がそんなに怖かったんだろう。そんなことを思い出しながら一気に読みました。

ラスト4ページがきらっきらしていて、ここだけでもいいから読んでほしい。でもそれじゃやっぱり感動が伝わらないから全部読んで!(どっちだよ

 

明るいろか暗いとか、お金持ちとか貧乏とか、可愛いとか可愛くないとか。

集団の中で自然と決められてしまっている自分のポジション。そんな「本当は存在しない王国の身分制度」に囚われている、全てのお姫様におススメします。 

「滝沢さんが今悩んでいることって、狭い教室の中だけのことだよ。自分の力で生きていけるようになれば、人の評価にわずらわされるなんてことなくなるわ。だから、勉強はある程度しておいた方がいいと思うよ」

 
 

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この本は読みながらキヌの気持ち面もメモを取っていたのですが、ツイートしとけばよかったかも。一部だけここにご紹介しますね。

私がいたのも女子校だけどここまで組織立ってはいなかった。もっとずっと、幼稚だった。それとも母校には、親の価値観と金銭感覚がよりダイレクトに反映される「付属の小学校」がなかったからなんだろうか?

ノートをデコるとか懐かしいなと思った。当時はやっていたペン軸デコも思い出した。許される個性の発散墓所が、そこしかなかっただけなんだけど。

最初の学級裁判、自分も何度も被告でかけられていだだけに泣ける。一体多数で人を責めたてることを、ひとはリンチっていうんだよね?

偶数で均衡がとれていた(ように見えていた)関係が、奇数になったとたんに崩れるのをよく見ていた。女子の最終単位はきっと2、なんだろう。