ヒトコト図書館掲示板

髙橋キヌ、28歳独身。月に読む本は150冊以上、本代は常に10万円。ページのあいだに棲んでいます。

バナナを逆からむいてみたら

こどもの頃のおやつといえば、祖父が買ってきてくれるバナナでした。
ちなみにスイートスポット(茶色い点々)が出ていない、いっそ青いくらいのバナナが好きです。若々しいやつ。

そのときの印象からなのか、すっごく惹かれたこの本。

バナナを逆からむいてみたら

バナナを逆からむいてみたら

 

見返しの色もバナナ色です。黄色と緑がいい感じ。 

f:id:librarian_kinu:20170707165152j:image

カバーを取ると一面のバナナ。

f:id:librarian_kinu:20170707165205j:image

可愛いですよねーこういう装丁凝った本見つけると嬉しくなっちゃう。
内容はこんな感じです。

欧米で110万部突破の、 世界的瞑想の師による ベストセラーがついに日本上陸!

32のユーモラスなショート・ストーリーから学ぶ、 悩み、不安、怒りがラクになる人生の視点の変え方レッスン。

実は、バナナは果柄を折ってむくより、 先端をつまんでむくほうがはるかにラクです。 「バナナの専門家」サルは、当然のようにそちらからむきます。 ですが、人間は……、 果柄をポキッと折ってむく人がほとんど。 試してみればすぐにわかりますが、 「サル方式」の方が、ずっとラクなのです。 同じように、悩みや不安や怒りは「人生の見方」の向きを変えると あっけないほどラクに解消することがあります。
著者であるアーチャン・ブラーム氏(仏教僧)は 「悩みのもと」を取り去る専門家。 彼の語る32のショート・ストーリーには、 私たちの心を軽くしてくれる、示唆に富んだエピソードが満載。
たいへんなことが起きてパニックに陥りそうなときも、 「確かに、こう考えることもできる」という広い視野と いちいち振り回されない落ち着いた心を与えてくれます。

たとえば、こんなエピソードが語られています。

第2話
もし、イヌのフンを踏んでしまったら、 あなたは「くそっ! 」といまいましく思うかもしれません。 でも、その靴底を庭のリンゴの木の根本にこすりつけたら、 翌年、りんごの実はいつもより甘くジューシーになるかもしれません。 そう、それはイヌのフンのおかげ。
同じように、人生の苦難は、 後にあなたを思いやりのある、思慮深い人に 成長させてくれるかもしれないのです。
イヤなこと、大変なこと、辛いこと…… 受け止めて、乗り越えれば、人生の栄養になるのです。

第3話
ある男性が出張先から帰国するために、空港へ向かいました。 ですが、乗ったタクシーの運転手が道に迷い、 なんと搭乗時刻に間に合いませんでした。 男性は運転手を罵倒しました。 ところが、その飛行機はこともあろうか墜落して 乗客乗員全員死亡してしまったのです。
その後、男性は物事が計画通りに進まなくてもあまり怒らなくなりました。 人生は、この先、何が起こるかまったくわからないですからね。

あまりにも長いので(これでも)省略しました。気合い入りすぎ。

カンタンにまとめると
欧米圏の超有名なお坊さんが書いた、心を軽くするエピソードがつまった本 です。

章のタイトルや太字になっている部分だけ読んでも、気づきがいっぱいです。

リアルなアルバムの中は楽しい写真ばかりだよね?
気の滅入るような写真は頭の中から追い出しましょう。 

自分の一番の友は、自分。その友に、「〜しなさい」「〜すべき」と命じてばかりいませんか?
もっと友の声に耳を傾けよう。

ラクをしよう、便利に暮らそう、とすると、ものやお金が必要になって忙しくなる。
「忙しい」とは「心をなくす」こと。

人生の貴重な瞬間は全身で感じよう。記録(写メ)するだけではもったいない。

私たちの人生でおきるすばらしい瞬間は「体験すべきもの」であって、「写真におさめようとするもの」ではありません。そうした貴重な瞬間を直接、体験しないでファインダー越しに眺めるなんてもったいなさすぎます。 

ひとつ残らずとっておきたい?
古いもので占領されていると新しい幸運の入るスペースがありませんよ。

嘘をついてもいいとき、それは人の命がかかっているとき。希望の光が必要なとき。

たぶん読んだときの楽しみが半減するので、各エピソードの紹介は控えておきます。

さらっとだけでも読んだあとだと、「ああそんなことも書いてあったな」と思ってもらえると思う。

キヌの心に残ったのは、ストレスの緩和方法と。 

ストレスは、あなたがこなさなければならない仕事量にも、責任の重さにも関係ありません。
耐えがたい負担を感じる前に仕事を中断し、ほんのわずかでも休憩すれば、ストレスなどは生じないのです。 

大きな不安に押しつぶされそうなときは、体の、具合が悪い部分をやさしくケアするといい。 

すべての感情は体の「どこか」とつながりがあるのですが、わたしたちはそれに気がつかないでいる場合が多いのです。感情の問題を解決するのはとても困難ですが、「その感情とつながりのある体の部分を癒す(マッサージをする)のは、それに比べたら容易です。
そして、体のその部分が改善するとき、それと繋がりのある感情も消えるのです。

今に軸足を置くこと。

「今ここにいること」を大切にしていますか?
「あれしなくちゃ」「これしなくちゃ」と追われていませんか? 

現代は、自分が「今ここにいること」と大切にしている人が極端に少ない時代です。みんながみんな、絶えずどこかに向かおうとしています。今いる場所にいつまでもいようとはしないのです。
私はそういう人たちを「どこかに行こうとしている人」と呼びます。
「自分が今ここにいるすばらしさ」を忘れてしまった人たちです。

そして、人をこの世に留めないことです。

愛する人の)死を認めてあげることこそ、死期のせまった人に対する『最高の愛情表現』だからです。
もし、あなたがそうした言葉を口にする立場になったら、ころあいを見計らって、自分なりのやり方で告げればいいのです。
それは、最愛の人を自由にしてあげる最後のプレゼントになるのですから。

その人は私たちから少しずつ離れていき、臨終というときに初めて、この世とあの世の境をなす決定的な一線、つまり水平線に達します。
その線を越えると、もはやその人を「見る」ことはできなくなります。しかし、その人がすっかり消えてしまったわけではないことを、私たちは確信しています。
亡くなった人は、この世とあの世を分かつ一線を越えただけなのです。
その人とはいつかまた会うことになるでしょう。

読みやすく、年(というよりも自分なりの経験)を経れば経るほど納得できる本なので、気になったらぜひ読んでみてください。

 

 

読者登録やコメント、いつもありがとうございます♡

 

応援クリック、いつも励まされてます♡

 

このへんのヒトコトを読んで

誰かをいじめる人の大半は自尊心の低い人です。だから他人をいじめて、優越感を抱くのです。
自分と他人を比較しなければ「自分のほうがすぐれている」とか「劣っている」とは考えません。そうなれば、他人をいじめる人は激減するでしょう。

もしあなたが「自分は他人より上だ」と思って優越感を感じているとしたら、自分より上の人とあった時に、冷や汗をかくことになります。
自分と他人の比較など、しないほうがいいのです。

この本を思い出しました。

librarian-kinu.hatenablog.com

 

ちなみに巻末には、本文中に出てくる「幸せになるライセンス」が。

f:id:librarian_kinu:20170707165211j:image

「幸せになるライセンス」

この書類を所持する者は、
いかなる理由があるにせよ、
あるいは何ら理由がないにせよ、
何の障害もなく、
幸せになる権利を永久に有することを公認されているものとする。
何人もこの権利を侵害してはならない。

            アーチャン・ブラーム 

こんなのをわざわざ一人のために発行するなんて、ユーモアあるよね笑

ちなみに不機嫌を許可するライセンスもあります。「幸せになる権利」のとこが「絶えず不機嫌になる権利」になったやつ。