ヒトコト図書館掲示板

髙橋キヌ、29歳独身。月に読む本は150冊以上、本代は常に10万円。ページのあいだに棲んでいます。

マツ☆キヨ: 「ヘンな人」で生きる技術

昔から「ヘンだね」と言われるのがすっごく嫌でした。
日本社会におけるマイノリティのつらさを肌で感じていたからかもしれません。
もしくはそう言われるほど変わっていない自分への劣等感なのか。 

そういえば、前にマイノリティについての対談本読んだな…と思って本棚をあさったらこれでした。

内容はこんな感じ。

茶の間で引っ張りだこの人気タレント・マツコと、学会の主流になぜかなれない無欲な生物学者キヨヒコ。
互いをマイノリティ(少数派)と認め合うふたりが急接近。
東日本大震災後に現れた差別や、誰をも思考停止にさせる過剰な情報化社会の居心地悪さなどを徹底的に話し合った。
世の中の「常識」「ふつう」になじめないあなたに、「ヘンな」ふたりがヒントを授ける生き方指南。 

 

それぞれのコトバが、深く胸に刺さりました。
いろいろと思いはあるものの全くもってまとまる気がしないので(おい)、今日はそれぞれの先生の印象に残ったヒトコトをざっと紹介するだけにします。

 

マツコ・デラックス先生

アタシは、ゲイで、すなわちマイノリティなんだけど、気をつけないと怖いなと思うのは、差別されているマイノリティの当事者は、自分よりもさらにマイノリティになっている存在を差別することによって安心感を覚えることがあるということなんですよ。その悪循環が延々と続いてしまうことがあって、それが怖いの。 

「私はあきらめた」とわざわざ言うのは、他人にではなくて、自分自身に言い聞かせているところもあるんだよね。

自殺を考えるようなひとは、自分に対して、ある意味で厳しすぎるのかもしれないね。「アタシはもっとできるはずだ」とか「もっとアタシは世間に影響を与えられる」と思うからじゃないの?それが「なぜ、みんなはもっと自分を評価してくれないの?」ってなっていっちゃうんだろうね。誰も、正しい評価なんて、してくれるわけじゃないのに。

 

池田清彦先生

僕は武田さんと違って、そもそも絶対的に安全な人工システムというのはないという考えだから。「必ず壊れる」というのは人工システムの定義だと言ってもいい。だから、壊れたときのことを考えたら原発ほど危ないものはないわけで、それは煙草を吸うと危ないというのとでは水準がまったく違う。

コミュニケーションというのはそういうものではないんだ。やり取りをすることによって自分や相手が変わることが本来のコミュニケーションなんだよ。そうではなかったら、自分が変わることも無いし、変わらなければ、人間的に成長することもない。他人とのやりとりのなかで自分の考え方を変えてみたり、「ああ、そういうふうな考えもあるのか」と認識を新たにしたりとか、お互いにいろいろと調整をしながらうまく回っていくのが人間社会でしょう。そういうのをすっ飛ばして、自分と意見の違うやつは全部「敵」となってしまう人が、いま、ほんとうに多い。 

中間に立てる人間がいないと、具体的で実質的な話ができなくなる。

日本人には同調志向が強い傾向があるというのは間違いないと思う。お互いがある程度均質だという傾向が強いと、言葉で言わなくても通じるだろうと思うような「察する文化」があるでしょう。

「自分たちが特別で、他の人は凡庸」というかたちでやった運動というのは、だいたいがうまくいかない。

「自分たちはマイナーだけど、特別だし、正しい」という考えからは、生産的な話は出てこないね。

ものを言って発信する人は反応を得たいわけだから。ブログもそうだけど、どのくらいのレスポンスがあるかということを気にしているんでしょう。 

頭のいい学者にはつまらない人間でいてほしいとみんな思っているのよ。きっと「学者なんて、頭はいいけど、話はちっともおもしろくないんだ」と言いたいんだと思うんだよね。

私が最も嫌いなのは、マジメでバカな人、次に嫌いなのは単にバカな人なのだ。マジメでカシコい人は嫌いではないが、時に辟易するのであまり付き合いたくないのである。 

人が生きづらいと思うのは、自分が本来こうしたいということと、世間が自分にどんな役割を与えてくるかということの齟齬が大きいときなんだよね。そうなると、どうしても悩んでしまうわけでしょう。「おまえはこういうふうにすべきだ」ということを自分が受け入れられないと、とても苦しい。 

自殺未遂には「私のほうを向いて」というアピールが含まれているでしょ。自己愛がつい人は自殺未遂するんだよね。 

他人のことを評価するのは、それによって自分に見返りがあるからだよ。無償で褒めるなんて、よっぽど例外的なケースだろう。

ほうっておいても、どうせいつかそのうち死ぬんだから。めんどくせえよ、わざわざ自殺するなんてさ。

 

キヌの生命線って、読んだ本がだいぶ太くしてくれていると思うんですよね。
だからスキを見て残しておきたいなと思うのです。 

 

 

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