ヒトコト図書館掲示板

髙橋キヌ、29歳独身。月に読む本は150冊以上、本代は常に10万円。ページのあいだに棲んでいます。

【映画】ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男

昨日ファッションに関する「本」をご紹介したので、今日はファッションに関する「映画」をご紹介します。

f:id:librarian_kinu:20180310085847j:image

この映画は最初、ダフ屋の店先で広告を見かけて。
「へーいつ公開なんだろ?」と呑気に構えていたら
東京での公開が終わりかけていた ので、急いで見に行きました。
計画性のなさは相変わらずです。
だからごめん、もう東京では公開されていない気がする…
地方の人はチャンスですぞ(ムックの声で

内容はこんな感じ。

ベルギー出身の世界的ファッションデザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテンを追ったドキュメンタリー。
世界のセレブリティやファッションアイコンから愛されているドリス・ヴァン・ノッテン。パリのグラン・パレで開催された2015春夏レディースコレクションから、オペラ座で発表した2016/17秋冬メンズコレクションの本番直後までの1年間、これまで一切の密着取材を断ってきたドリスに初めてカメラが密着。
半年間の準備を経て開催されるショーの舞台裏、アトリエや刺繍工房などの創作の現場、さらに創作活動を支えるアントワープ郊外の邸宅にもカメラが入り、完璧主義者で知られるドリスの意外な素顔ものぞかせる。
監督は「マグナム・フォト 世界を変える写真家たち」のライナー・ホルツェマー。
ドリスの2014春夏レディースコレクションで音楽を担当したイギリスのロックバンド「レディオヘッド」のベーシスト、コリン・グリーンウッドが本作で映画音楽に初挑戦している。

ブランドに興味があったので、観に行ったのですが。
もうね…
あれは服買いたくなっちゃう(いまはネックレス持ってるよ宝物♡)よね。
だってもう錚々たるメンバーがドリスをべた褒めするわけです。

(ドリスの服は)まさにリアル・クローズ
着たらこうなると予想がつくわ
でも主役は自分
服を自分に合わせる
コルセットをつけた人形にならなくていい

そしてその口コミを凌ぐくらい、服ができあがる過程が素晴らしくて。 

同業者は最初から服をデザインするが
私はストーリーや服や人物を思い浮かべるんだ
生地の製作に4〜5ヶ月をかける
他のメーカーはそれほど時間を使えない

私は下準備として多くの服を違う素材でつくる
(150作って50にしぼる!)

インドで作る素材の重要性は増す一方だ
メールでは対応できない
そこで駐在員を置くことにした

私は手仕事は尊いものだと思っているんだ
人の手が入ったものは機械生産のものと違う
作り手の思いが乗るんだ

月並みな感想ですが、手間暇かかってんな…っていう。
いやあのね。
確かに時間がかかっていればいいわけでもないし、距離的に遠いところで作られたものがいいわけでもないんだけどね。
メーカー勤務のはしくれなのでこれは切にそう思う。
ファッションだけではなく全てのモノにおいて、
① 今まで誰の頭にもなかったアイディア・デザイン
② その画を忠実に再現できる技術
ってどちらもなくてはならないものだと思うんですよね。

そうしてできたものってだけでも素晴らしいのにですよ?
その2つにさらに
③ 使った人にどんな未来をもたらすか
っていうビジョンっていう背骨が加わるとなると…
もうね、いうまでもなく魅力的じゃないですか。

 

"ファッション"はむなしい言葉だ
何か新しい言葉を生み出したい
そう言われるものは半年で寿命が尽きる

ファストファッションは一度着ただけで飽きてしまう
私はそういうのはいやだ
持ち主と一緒に成長できる服を
個性の一部になるような

きちんと作られ、着てリラックスできる服を

具体的に作るのが私の仕事だ
スタッフへの丸投げはいやだ

独立系デザイナーは大胆な挑戦ができる
"やりすぎだ"ていさめる者がいないからだ

極上の味はまずコック、そして客を感動させる

主役は服ではなく着る女性です
自分なりの個性に染められるのはモードの醍醐味なんです 

ショーは
「これが私のヴィジョンだ!あとはみなさん自由に着てほしい」

「魅力的」と人が感じるのは服に対する熱意と情熱

なんかこう、1本芯の通ったものづくりに弱いんですよね。
信念で服を着るわけではないけど。
信念のある服が好き。安心して寄りかかれるから。

 

んーととにかく、おしゃれがしたくなる映画です♡ 

 

 

読者登録やコメント、いつもありがとうございます♡

 

応援クリック、いつも励まされてます♡

 

ネタバレなので読んだ感想は欄外で。

・ミリ単位の調整
・この人には世界がどう見えてるんだろ
・偉さと庭のでかさは比例するのか
・ものは多いけど素敵な家だなー
・家中に花を生ける
 「ここに生ける花には必ず黄色を入れる。
 椅子の色と調和させるんだそうすると馴染むんだよ」
・招待状にリアルキスマーク
・言葉が独特だな…
 「エキセントリックだと、25匹の猫と暗い家で暮らしてそうだ」
 「強烈な存在感のある女性」
・モデルさん、バスローブ待機なんだ
・ヌメヌメしてる、生き物みたい
・2016春夏、紫に鴇色 

この映画観ると、ドリスのことが好きになります。

私は自分の感性にしたがう

際立つにはクレイジーにやるしかない

見つけようとしてはダメだ
偶然の訪れを待つんだ

私は単調な日々や決まり切ったものごとが嫌いだ

色は私が愛してやまないもの
色あそびも楽しいし
濃淡で様々な感情を表現できる
ツールでありオモチャなんだ

ちなみに実際は成功ばかりではなく、失敗(そしてそこから得られた学び)についても取り上げられていました。

(ブランド名を)イタリアやフランスっぽくしようかと悩んだ
結局は本名でやろうと腹をくくった

まさに過渡期で疑問ばかり
このときのショーは見せ方がひどく冷淡だ
服に恋する余地がない

成功はプレッシャーを生む
周囲はもっとと期待するからね

その中にこんなヒトコトがあって。

デザイナーはみんな夢見ているはずだ
1年間仕事を休みたい
1シーズンでもいい
でも、ムリだ

病的な完璧主義者なんだ
そのせいで時々暗くなるが
性格だから仕方ない

好きなことで成功していても「ほどよく休む」のは大事なんだなと思ったりしました。
あとは「自分の心地いい環境を構築する」とか。

ひたすら頑張っていると人は限界に近づく
踏み越えてしまうこともあるんだ
疲れ果てて頑張れなくなったとき
私はいつもパトリックをたよる
分かり合えているから甘えられる

私は周囲をファミリーを作る
一言でなんでも通じるそんな関係が好きなんだ

この映画を観るちょっと前に、マーケティングの授業を受けて。
「日本人は阿吽の呼吸で仕事をするのが悪い」って言われてモヤってたんですけど。
この映画を観てる最中に、
上の人の意見だけが通るおかしな環境を阿吽の呼吸だって誤魔化してるのが悪いんじゃん!
って思いました。
阿吽の呼吸は悪くない。
これ、個人的にちょっとしたアハ体験でかなりすっきりした笑

だってさ?

会話していると相手の会話の先が読めるんだ

って関係、素敵よね?
キヌは今のところそういう関係は妹としか築けていないんだけどね。

 

英語熱が高いときだけの英語メモ。

You should have to pay the price.
代償を払わなければならない

It's the moments.
いよいよだ

most spoiled designer
恵まれた

You never met?
以前にも

Keep your eyes all open.

That's natural process.
当然です

It's a busy time.
多忙な時期だ

What should I say...?
どうかな

in my view
私の意見だけど

 あと、まとめられなかったヒトコト笑

(ドリスは)上や下、前や後という区別をしないんです
全ては同列に存在する 

現代のファッションは大量生産の"モノ"だ

ため息の出るようなシェイプ

色をつめこんだ

ファッション業界は自滅路線よ