ヒトコト図書館掲示板

髙橋キヌ、29歳独身。月に読む本は150冊以上、本代は常に10万円。ページのあいだに棲んでいます。

【映画】日々是好日(にちにちこれこうじつ)

本日はこの映画をご紹介します。

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母が気になるというので一緒に観てきました。
どうやらドラマ『重版出来』以降、黒木華さんがお気に入りのご様子。
あまり他人と一緒に行動しないのですが、たまになら「他人の選んだものを体験する」っていうのも楽しいですね。
あらすじはこんな感じ。

エッセイスト森下典子が約25年にわたり通った茶道教室での日々をつづり人気を集めたエッセイ「日日是好日 『お茶』が教えてくれた15のしあわせ」を、黒木華主演、樹木希林多部未華子の共演で映画化。
「本当にやりたいこと」を見つけられず大学生活を送っていた20歳の典子は、タダモノではないと噂の「武田のおばさん」が茶道教室の先生であることを聞かされる。
母からお茶を習うことを勧められた典子は気のない返事をしていたが、お茶を習うことに乗り気になったイトコの美智子に誘われるがまま、流されるように茶道教室に通い出す。
見たことも聞いたこともない「決まりごと」だらけのお茶の世界に触れた典子は、それから20数年にわたり武田先生の下に通うこととなり、就職、失恋、大切な人の死などを経験し、お茶や人生における大事なことに気がついていく。
主人公の典子役を黒木、イトコの美智子役を多部がそれぞれ演じ、本作公開前の2018年9月に他界した樹木が武田先生役を演じた。
監督は「さよなら渓谷」「まほろ駅前多田便利軒」などの大森立嗣

原作は森下典子先生のエッセイです。 

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

 

中1のとき担任だった先生のおススメ本だった記憶。
英語の先生なのに海外書籍じゃないんだ(どんな偏見だ)って思った記憶があるから。 

 

主人公の典子は20歳の大学生、自分探しの途中です。

周りでは就職の話がチラホラ出始める
私は本当にしたいことがなんなのか、わからなかった

そんな中、母に「知り合いが茶道を教えているから習ってみれば?」と勧められます。
その話に食いついたのが、たまたま家に遊びにきていたイトコの美智子。
典子は美智子に引っ張られるようにして、茶道を習い始めます。

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初めてのお茶の世界は慣れないことばかり。

茶道では先にお菓子だけ食べるのよ

決まりごとは多いのに、その理由はよくわかりません。 

これ、何やってるんですか?
なぜ手首をくるりとするんですか?
― なぜって…こうするのよ

どうして「ゆ」の字なんですか?
― なんでって言われても私も困っちゃうわ

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なぜなにを繰り返す典子と美智子を諭すように、先生はこう言います。

お茶はね、まず形なのよ
初めに形だけ作っておいて
そのあとに心が入るの

― 形だけなぞるって形式主義じゃないですか?
なんでも頭で考えるからそうなるのよ

頭で考えちゃダメ
稽古は回数なの
そのうち体が勝手に動くようになるから

これ、ほんとにそうで。
頭で考えると目が泳ぐし所作が雑になります。
キヌもそうだったな…
でも当時は「そんなこと言ったって手順が決まってるのが悪い」とか思ってたわ笑

半信半疑の典子でしたが、だんだんとお茶の世界に魅せられていきます。
ゆっくりと時間と経験を重ね「大事なこと」に気づいていくのです。

そう、手が知ってる
頭で考えないで自分の手を信じなさい
― なにかに操られているように体が動いた
それが不思議と気持ちいい

これ以上はネタバレになるので笑
気になった方はぜひ、映画館で観てみてくださいね。

子どもの頃ね、『道』っていう映画を観たの
全然面白くなかった
この間その映画を観たらすっごい映画だった
この映画で感動できないなんてもったいないって思うくらい
― もしかしたら、お茶ってそういうものかもね
  あんたお茶好きでしょ
好きじゃないよ
― 素直じゃないな

 

 

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大学時代は茶道部だったので、お稽古シーンは共感しきりでした。
勝手にランキング化してみました。
第3位 : 畳の歩き方

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普段何気なく目にする畳ですが、実は歩き方が決まっています。
これが初心者にはかなりの曲者。
ロボットみたいになって場の笑いを誘います。
ちなみに手に持っているのは水指というお道具…こいつがまた中々に重いのです。
最初、水を入れる量がわからなくて満杯にしがちです。
もれなく怒られます。

第2位 : 風炉と炉

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夏のお点前と冬のお点前、違うんですよ。
お湯をわかす鉄瓶みたいなものを置く場所から違います。
メインの道具なので、これを置く場所が違えばすべてのお道具の場所が変わります。
夏のお点前完璧!ってなった頃、冬のお点前が来ると泣きたくなります。
そして夏になったらすっかり夏のお点前忘れてるっていうね。
今考えたらそれでいいんですけどね。 

第1位 : 袱紗の折りジワ

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手に持ってる布、袱紗(ふくさ)っていうんです。
これでお道具拭いたりするんです。
この布、売っているときはシワついてなくて、シワをつけなきゃいけないんです。
正しい位置に。
これ間違えるとお点前やりづらい。
最初からシワつけて売っとけばいいのにって思ってました。

あとは写真なかったので入れませんでしたが、正客延々ゆずる問題とかね。
キヌは正客、次客…あと末客も嫌でしたね。
決まり多くて。
もっと言えばお菓子の蓋とる係とかも嫌でした。
全部懐紙に乗ってくればいいのにとか思ってた。
こう書いてると、本当にお茶は向いてなかったんだなと思います笑 

ネタバレだらけの感想はここに置いておきます。 

・「とにかく暗い、白黒、なにがいいのかわからなかった」
・もう育った5歳から20歳にワープ
・陶器の置物にビニールのテーブルクロス
・「ねえ典ちゃん、一緒にやろうよ」
・「私はおっちょこちょいとも言われる、全部いやだ」
・手帳に地図
・あ、表千家の話なんだ
・昔のガラス
・ハンドバック
・あー最初くせついてないよね袱紗、折りぐせついたやつ売ってほしい
・「チリうち」だ
・めっちゃ手で持ってる
・「お茶ってヘンですね」
・場面転換時の手書きの字がいい
・「お茶を点てる動作のことをお点前というの」
多部未華子、背中キレイ
・「竹田のおばさんが手の届かない遠くへ行ってしまって
 竹田先生になった」
・ガラスの水指だー切子?
・カラオケのフラミンゴライト
風炉から炉へ
「いいのいいの夏のお点前のことは忘れて
 夏のお手前になったら夏のお手前に集中するの」
 わかるこのがっかり感、いままで積み上げたものがご破算になる感覚
・「目の前のことに集中するの、と言われる…わからん」
・この青いニット可愛い
・「やりたいことと違うもん」
 さすがだなこの感覚
炭点前
・「先生の所作にはどこかまるみがあった」
・お尻つっこんでる
 でも正客次客…あと末客はいやだ
・「重さ、肌触り、手に沿う感じを味わう」
・「かつての自分を見ているみたいでしょう」
・「かく言う私も、まだ霧の中」
・「文字を頭で読まないで、絵のように眺めればいいんだ」
・「違う、お湯はとろとろって、水はキラキラって聞こえる」
・「自分の中にあった古い感情が時折現れては消えていった」
・「私は結局試験に落ちて就職できなかった
 それでもやがて私のような人をフリーライターと言うようになって
 焦ることはなくなった」
・「私はあっという間に30歳」
 同い年だ
・「私は不器用で機転が利かない、だからここにも居場所がない」
・「一年のうちでいちばん寒いときに咲く花もあるのね」
・「いつやめてもいいじゃない、
 ただおいしいお茶を飲みにくればいいの」
・「ひっそりと恋をした」
・「お茶事はお茶の集大成」
・「先生の親戚のユキノさん、センスが良くて憧れてしまう」
・縁側でドリップしたてのコーヒーとか贅沢
・古いPCだ
・「いつだっけ、最後にみんなでご飯食べたのいつだっけ?」
・似たような経験した人ってそばにいてくれるだけでありがたいんだ
・「人生に起きることはいつも突然、
 昔も今も心の準備なんてできない」
・「五感を使って、その瞬間を全身で味わう」
・「毎日が良い日、そういうことだったのか」
葉緑素
・「お茶を始めて24年」
・「毎年毎年同じことの繰り返しなんですけど
 でも私、思うんですよ
 こうして同じことできるっていうのが幸せなんだなぁって」
・「世の中にはすぐわかることと、すぐにはわからないことがある
 すぐわかることは一度通り過ぎればそれでいい
 すぐにわからないことは何度も何度も繰り返して少しずつわかってくる」
・造園とか細胞撮影とか
たねやさんだー