ヒトコト図書館掲示板

髙橋キヌ、29歳独身。月に読む本は150冊以上、本代は常に10万円。ページのあいだに棲んでいます。

【映画】ガラスの城の約束

本日はこちらの映画をご紹介します。

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予告編を見て気になっていた映画です。
ぼーっとしてたら上映終わりかけで、慌てて観に行きました。
観たい映画が多すぎて時間がびゅんびゅん過ぎていく…
あらすじはこんな感じ。

「ルーム」でアカデミー主演女優賞を受賞し、「キャプテン・マーベル」でマーベルヒーロー映画の主演も務めるブリー・ラーソンが、自身の出世作ともいえる「ショート・ターム」のダスティン・ダニエル・クレットン監督と再タッグを組んだヒューマンドラマ。
ニューヨークで自立して暮らす主人公の女性が、関係を絶っていたホームレスの父親との再会をきっかけに、本当の幸せをつかむための人生を再び歩み始める姿を描いた。
人気コラムニストのジャネットは、恋人との婚約も決まり、順風満帆な日々を送っていたが、ある日、ホームレスになっていた父親のレックスと再会する。
かつて家族のために「ガラスの城」を建てるという夢をもっていた父レックスは、仕事がうまくいかなくなり、次第に酒の量が増え、家で暴れるようになっていった。
高校生になったジャネットは大学進学を機にニューヨークへ旅立ち、親との関係を絶とうとしたが……。

 

 

人気コラムニストのジャネット。

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住んでいるのはニューヨークの瀟洒なマンション。
恋人(リッチな会計士♡)と婚約したばかり。

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人生はまさに順風満帆。
…だったのですが。
ある日、会食の帰りにホームレスに出会います。

ママたちがゴミあさりを
― 新しい宝探しかな?笑

そのホームレスたちは、ジャネットの両親。

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タクシーの前に立ちふさがったのは父親の、レックスだったのでした。
父親のレックスは「ガラスの城」を建てるという夢を持つエンジニア。
エンジニアっぽい描写は特に出てこないんだけど。 

新しいタイプの断熱ガラスは
光は通すが放射線は通さない

今は転々としているが、
理想の場所を見つけたらガラスの城を作るぞ

まず明日は街中を回る
ガラスの城の基礎が作れるところを探そう

壁を全部壊して
暑さ8cmのガラスにする

「ガラスの城」ってどこかで聞いた印象があったのですが、児童小説でした。
にじ色のガラスびんっていう本。
まだ実家にあるかなあ。

にじ色のガラスびん (あかね世界の文学シリーズ)

にじ色のガラスびん (あかね世界の文学シリーズ)

 

母親のローズマリーは売れない画家。 

ママ、お腹空いた
― ブライアン(弟)たちと遊べば?
お腹空いたの
― 食べるのは1時間かからない
  ママの絵は永遠に残るの 

黄色は、幸せと想像の色よ

彼らは定職に就かず、夢と理想を追い求めて気ままに暮らしていた。
個人ならなんら問題ないと思うんですけど。
子どもが1人いると途端に大問題になりますよね…それはそれでなんかなあ。
夫婦には4人の子どもがいます。
だけども変わらず、その日暮らし。

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あちこちよ、着いたところが家だって

FBIが来る、逃げるぞ
― ほんと?
― 借金取りのことよ

失業しては引越し。
借金が払えなくなっては引越し。
そんな落ち着きのない日々だったので
子どもたちは、学校に行っていません
でした。

お医者さんが家で本を読むだけじゃダメだって
学校で教育を受けろって

しかし、両親が何もしていなかったわけではありません。
子どもたちに本を読ませていました。
レックスは、自身の得意分野である物理学や天文学なども教えていたのです。
何より、沢山経験させていました。

これが“本物の教育”だ
経験から学べ
それ以外は嘘っぱちだ

沈むか、泳ぐかだ
厳しいかもしれないが
一生プールの淵にしがみつくつもりか?
沈みたくなきゃ泳ぎを覚えろ   

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星を1つ選べ、お前のものにしてやるよ
― 星は誰のものでもないわ
だから先に宣言するんだ
そうすれば手に入る

愛情たっぷりに接するレックスは、子どもたちから尊敬されていました。
1つの点を除いて。
レックスはアル中だったのです。
上手く行かないことがあるたび、酒に逃げてしまいます。
そして食費を、酒代に使ってしまうのでした。

誰かに捕まって話し込んでるのよ
― 10時間も?

ジャネットはお酒を止めさせようと画策しますが、止められたのは一時だけ。 

時々思うんだ
ずっとパパを信じてくれるのは
お前しかいないって
お前のためならなんでもする
― パパは…お酒を飲むのをやめられる?
お酒を飲んでいる間は家族のことを忘れるから<

ジャネットは次第に、両親に失望するようになります。

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親はいらない
守られないなら自立しよう
学校へ行って貯金して、いつか家を出るの

高校在学中からお金を貯め、大学からニューヨークで暮らしてきたのでした。
大学を卒業し、就職し、素晴らしいキャリアを築いて結婚
…した矢先に現れた両親。
捨てたはずの、自分の過去。
ジャネットは激しく動揺するのですが…?

 

 

ネタバレになるので、ここまでで。
後半15分ボロ泣き しました。
泣くもんかと思ってたのに、ボロ泣きしました。
人生どこかのタイミングで、大人になろうって思うんですよ。
キヌも思いました。
普通になろう、できるようになろう、しっかりしようって。
頑張れば大人になるんです。
頑張れば。
でも、頑張り続けないといけない。
この映画は、
頑張るのをやめて、子どもでいることを決めた両親 と
頑張って、大人になろうとした子どもたち
のお話です。
子どもでいるのも大変だよね。


最近、思っていることなんですが。
トレンディドラマに出てくるような家庭って、存在しないんですよ。
パパは優秀なビジネスマン(仕事後は直帰)♡
ママは優しくて料理上手♡
子どもは可愛くて勉強熱心♡
なにがしかのペットを飼ってて♡
みんな仲よし♡
…みたいなね?
「普通の家庭」って存在しないんですよ。
どこにも。
だから、「普通の家庭」に自分を当てはめて、苦しまなくていいんですよ。
ジャネット(本人)が現在晴れやかな顔をしているのは、
普通を捨てたから
なんじゃないかなと思いました。
理想を、普通を、捨てたとき。
ありのままの自分が、捨てたかった自分の過去が、輝くのではないかと思いました。
ぜひぜひ映画館で、ごらんください。

 

 

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原作本も日本発売になるそうです。
www.anemo.co.jp

 ネタバレ含む感想はここに置いておきます。 

・「金持ちは立派な家に住んでいる
 しかし、空は汚染されて星さえ見えない
 この生活と交換なんてまっぴらだね」
・1989年か
 もう30年前のことなんだな
・「それ、持ち帰っていい?
 食べないならあなたのも」
 これ観たときはわからなかったんだけど
 小さい頃、食事で苦労したからか…
・「あら、夫が旅立つ前に話さないと」
 夫の方が年齢が上だから
 死ぬ前に話しておかないとの意
・「家族のことだけど…嘘は私に任せて」
・「どうして自分でホットドッグ作ってたの?」
 「いつも作ってる」
・「その怪我は?」
 「ソファから落ちたのよ、床が血まみれ」
 「入院させないと」
 「入院する子は1人で十分だ」
・「さぁ起きて、ズラかるぞ」
 入院費が払えないからか
・「タクシーに乗ったまま、パパを無視したって?
 あなたと違う生き方を選んだだけよ」
 夜にタクシーの窓叩かれたら普通に怖いと思うが
 少なくともタクシーの運転手は相当怖かったと思う
・「失業しては引越しで、皆疲れてる
 ウェルチへ行かない?
 あなたの故郷を見せてあげて」
・「公営プールの水道で満足?」
 なるほど、だから垢づかないのか
・「パパは要らない」
・「君のパパに、窓から放り出される」
 「いいえ足で蹴っ飛ばされるわ」
・「ママの好きな黄色いドア、蝶番をつけないと」
 ドアの意味よ笑
・「ウェルチの(メンテナンスした方の家の)暮らしを思い出すわ」
 「ここのトイレもバケツかな」
・「あらま、すっかりさびれたわね
 ライバルの絵描きもいないから
 私の才能も花開くわ」
・「鳩のようにバカ」
・「お前の螺旋階段だ」
・「今度はうまく行く」
 その楽天的思考とバイタリティはすごい
・バターの砂糖まぶし
 パンに塗って焼くと美味しいよ
・なんで酔ってるんだよ
・「明日から数日間、パパは2階にこもるよ」
 「何があっても絶対にかまうな
 酒を欲しがっても1滴も飲ませるな
 約束だぞ」
 『ボブ』観たときも思ったけど
 家で依存症の治療するの辛いな
・「いい本がなかったから自分で書いて」
 「世界を変える本を書け」
・「パパの腕をへし折って!
 パパをぶっ殺して!
 徹底的にやっちゃって!」
 腕相撲でそんなに興奮できるのすげえ
・医者に行けよ鼻折れてるかも
・「それ、私の家族のことよ」
 「他人に言われたくない」
・今のはお前が悪いぞ、はよ寝ろ
・「走らない喋らない泣かない
 吐き出したものはまた食べること」
 なにそれ刑務所?
・「パパはここで育ったのね、私たちより悲惨」
・お姉ちゃんかっこええ
・なんでパパは怒らなかったんだろ
 普通に殺してもよさそうな事案
・「お前はひどい女だよ」
 「そして、あんたは臭い酔っ払い」
 なんつーか、割れ鍋になんとやら
・「別れなよ」
 「できないわ
 パパがママのママに会った時にね
 “どうして娘の絵を飾らない”って聞いたの
 ママのママは“大して才能がないからよ”って言った
 パパは“才能がなんだ、この傑作を壁に飾れ”と言った
 それから、壁に私の絵を飾るようになったの」
 他人からは不自由に見えても、本人たちは自由だったりするよね
・努力して家出たんだからいいじゃん
・ゴミの穴になってる
・「もう少しよ、街中の子のベビーシッターをしたわ」
・良かったじゃん死んで
・よく嫌いにならないな
・「アーマにされたことを、言い訳にしないで」
・「なぜ西海岸に?
 親からできるだけ離れるためよ」
 「私たちのせいよ、親と同居させたから」
 モーリーンは逃げようがないもんな
・「私が11歳のときに相続して
 100万ドルの土地を寝かせてたの?」
 「父親が酒びたりだったから
 子どもを守る義務も放棄した」
・ブライアンなんで知らせたんだ
・「斜面の日照不足をなんとか解決できそうだ」
・人の披露宴あんだけ台無しにしたらそりゃそうだろ
・「50年間毎日タバコ4箱に酒2リットルじゃ
 体はイカれる」
 今までよく生きてたな
・「最低の親父だけど、いいところもあった」
・「奨学金はどうした」
 「足りないの、残念だけど中退するわ
 ウェルチから勝ち誇りに来たの?」
 「ここに950ドルある
 これは本物のミンクのストール
 質屋で50ドルになる
 NYにはマヌケなポーカー好きが山ほどいる
 ママが初めて賭け事を褒めたよ」
・「どのモンスターも同じだ
 人を脅かすのが好きだが
 睨むと慌てて逃げる」
・「父は空きビルの不法入居者で
 3年間ホームレスです
 昔から貧乏でした
 父は研究なんかしてないけど
 誰よりも賢い人です
 酒びたりで、性格も破綻していますが
 誰よりも正直で
 大きな夢を持っています
 私にもそうあれと」
・「高2からお前が書いた記事だ
 書き続けてほしいから」
・「俺は今まで人生を野にいる悪魔を追い払うために使ってた
 悪魔はずっと俺の腹の中にいたのに
 俺の人生は後悔だらけだ
 忘れるな
 お前がどんなに美しいか
 賢く、そして強いか
 お前は俺と違う
 何も恐れない」
・「ガラスの城は建たなかった」
 「そうね、でも夢を見られた」
・「幼い娘が父親の代わりをするなんて」
 「私はパパ似よ
 よかったと思うわ」
・田舎に引っ越したのね
・「私って、本当に恵まれてるなって
・あ、本当に設計図描いてたんだ
・「パパとの人生は退屈しなかったわ」
・「友達のガラクタは壊れるが
 お前の星は永遠だ」
・「私(が選んだ)のは赤く輝くベテルギウス
 でも後日パパが“死にゆく星だ”と
 取り替えてって怒ったわ」
 「宇宙に返品制度はない
 返品できるのは日本製のおもちゃだけ」
・「親父が壮大なホラ話が好きだった
 ホラ話も壮大すぎると検証できない」
・すごい、パパ以外、皆生きてる
・「傷ついても愛し方を探る
 全ての家族に捧ぐ」 

英語熱が高いときだけの英語メモ。

Don’t be so dramatic.
大げさね 

My career really take off.
私の才能も花開くわ 

I have to go back to work.
仕事に戻らないと